しごと 〔特集〕農業を次世代に引き継ぐ 深谷市が取り組むアグリテックの集積(1)
- 1/42
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県深谷市
- 広報紙名 : 広報ふかや 2026年2月号
深谷市では、市の強みである『農業』を次世代に引き継ぎ、持続可能な農業の実現に向け、農業課題を解決する技術(アグリテック)やその技術を持つ企業の誘致に取り組んでいます。
■深谷市を農業の未来が集まる場所へ
深谷市では、農業の担い手不足や高齢化、気候変動、肥料・農薬コストの上昇などのさまざまな『農業課題』を解決し、持続可能な農業を実現するため、令和元年6月に『DEEP VALLEY((ディープバレー) アグリテック集積宣言』を行い、全国に先駆けて農業課題を解決する技術(以下、アグリテック)やその技術を持つ企業を誘致する取り組みを行っています。
取り組みの一つとして行っているのが、令和7年で7回目の開催となったビジネスコンテスト『DEEP VALLEY Agritech Award((アグリテックアワード)』(以下、アグリテックアワード)です。このコンテストは、農業課題などを解決するアグリテックを表彰する取り組みで、実証実験を行うことができる市内協力農業者とのマッチングや出資などを通じて、受賞者を支援するものです。また、令和6年からは、米国ノースダコタ州のアグリテック分野のイノベーション促進機関『Grand Farm(グランドファーム)』とパートナーシップを結び、実証実験場の使用や関係企業とのビジネスマッチングを行うなど、受賞者の海外進出も支援しています。
これまでのさまざまな支援により、7回のアグリテックアワードの開催を通じて、173社からアグリテックに関するアイデアが提案され、5社への出資を実施しました。また、国の支援の下、5件のスマート農業の関連プロジェクトが市内で行われるなど、農業課題を解決し、農業の未来をつくる技術や知識が、深谷市に着実に集まっています。
深谷市は、農業を次世代に引き継ぐためには、他産業の発展において蓄積された知識や磨かれた技術を活用・融合し、アグリテックを生み出し、農業の生産性と価値を高めることが必要だと考えています。
次世代に引き継ぐ、持続可能な農業の実現に向け、アグリテックアワードなどの取り組みを行うことで、アグリテックやアグリテック企業の集積化を推進し、深谷市さらには日本の農業の未来をつくります。
※DEEP VALLEY((ディープバレー)=米国にあるIT技術の集積地域『シリコンバレー』をイメージし、『深谷』とかけて、深い(DEEP)谷(VALLEY)を英訳した愛称。
◆スマート農業とは
農林水産省によると『ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現するなどを推進している新たな農業』と定義されており、主に農業の生産現場でデジタル技術を活用するものです。
◆アグリテックとは
農業を意味する『Agriculture(アグリカルチャー)』と技術を意味する『Technology(テクノロジー)』を組み合わせた造語で、農業が抱える課題を解決する知識やノウハウ、技術を広く指します。
