- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県越谷市
- 広報紙名 : 広報こしがや 令和8年2月号
■胃がん検診とピロリ菌検査について
◇越谷市医師会 きたずみ内科クリニック
北角 嘉徳(きたずみ よしのり)
日本は、胃がんの多い国です。胃がんは、ほとんどがピロリ菌感染に起因とするものと言われています。
社会整備(上下水道など)に伴い、若い人たちのピロリ菌感染率は低下していて、日本全体の胃がん死亡者数も減少しつつありますが、高齢者の胃がん死亡者数は現在も減少していません。除菌治療により胃がんの発生を減少させることができるのですが、わが国では2001年より胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者さんの保険による除菌治療ができるようになりました。
2012年に胃がんの内視鏡治療後、マルトリンパ腫、特発性血小板減少症の患者さんに適応が追加され、2013年2月には内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者さんに適応が拡大されました。
つまり現在では、ピロリ菌感染がある方が内視鏡検査をすれば保険で検査治療ができるようになりました。除菌治療は若いうちであれば胃がんの予防効果が大きいのですが、高齢になり、胃の粘膜の慢性的変化が進行した状態(萎縮性胃炎といいますが)では少なくなってしまいます。できるだけ早期に除菌治療をすることが理想です。
しかし、これまで除菌治療せず高度の萎縮性胃炎になっている人でも、ピロリ菌の除菌による胃がんの予防効果は期待できます。除菌の治療の副作用が心配で治療をちゅうちょされている方もいると思いますが、副作用は高齢になると多くなるというものではありません。皆様、胃がん検診とピロリ菌検査を積極的に受けましょう。
問合せ:越谷市医師会 きたずみ内科クリニック
【電話】962-1517
