子育て 特集 子どもたちの明日を守る交通安全(1)

交通事故を未然に防ぐには、ドライバー、自転車を運転する人、歩行者、一人一人が交通ルールを守ることが大切です。交通指導員の取り組みや、楽しく学べる交通安全教室を通して、交通安全について考えます。

■01 交通死亡事故状況
昨年、全国で2,663人が交通事故で亡くなりました。特に埼玉県は、全国5位の113人と高い数字となっています。市内では6人が亡くなり、県内3位となっています。
市内の死亡事故のうち5人が自転車に関係し、全国・埼玉県と比べて高い割合となっています。

■02 地域の子どもたちを見守る交通指導員
子どもたちや地域の安全を守る交通指導員。登校時に通学路の交差点に立ち、晴れの日も雨の日も、交通安全指導(立哨指導)を行っています。
交通指導員は、制服を着用していますが、警察官ではありません。市の会計年度任用職員として、立哨指導をはじめ、市内の小学校や幼稚園、保育園等で交通安全教室を実施しているほか、地域のイベント等で参加者の安全を確保しています。現在、市内の交通指導員は68人。指導員歴が40年以上のベテランもいます。
市では交通指導員の募集を定期的に行っています。

・立哨指導をする交通指導員(本紙写真上)…子どもたちが安全に横断歩道を渡れるよう、常に周囲に気を配ります。
・小学校での交通安全教室(本紙写真左)…正しい判断や信号の見方、自転車の乗り方などを教えています。
・ショッピングモールでの交通安全運動(本紙写真左)…交通安全の大切さを伝えています。

▼私たちが交通指導員です。
子どもたちの安全を守る交通指導員の仕事について、インタビューしました。

○交通指導員連絡協議会 会長 齋藤さん
「交通指導員の制服を着ると身が引き締まります。子どもたちの安全をしっかりと見守っています」と話す齋藤さんは交通指導員になって13年目。
齋藤さんが交通指導員を始めたきっかけは、通学路に制服姿で立っている交通指導員を見たお孫さんの「かっこいい」という一言。お孫さんは大学生になりましたが、齋藤さんは今も変わらず地域の子どもたちの笑顔を守っています。「見守ってくれてありがとうと感謝されることで心が温かくなります」「これからも子どもたちを見守り続けようと思います」

○交通指導員連絡協議会 副会長 桟(かけはし)さん
「子どもたちの命を守ることを第一に活動しています」「子どもたちが被害者にならないように、そして将来加害者にならないように、交通ルールの大切さを学んでほしいです」と話す桟さん。子どもたちを見守りながらできる活動に魅力を感じ、交通指導員として20年以上活動しています。
「見守ってきた子どもたちの“いつもありがとうございます”の言葉に、胸がいっぱいになります」「子どもたちから元気をもらえるすばらしい仕事です」

問合せ:くらし安心課
【電話】963-9185

■自転車マナーアップ強化月間
自転車による事故が多発しています。自転車に乗る際のマナーは交通安全に欠かせないものになっています。九都県市(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市)では[自転車も のれば車の なかまいり]をスローガンに5月を自転車のマナーアップ強化月間として、自転車事故防止の強化を図っています。

▼放置自転車対策
駅前では、路上や店舗前などに放置自転車が見られます。これらは歩行者の通行や、消防・救助活動の妨げになってしまいます。
自転車の放置はやめて駐輪場を利用しましょう。

▼自転車安全利用五則
一 車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
二 交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
三 夜間はライトを点灯
四 飲酒運転は禁止
五 ヘルメットを着用