文化 今月の河鍋暁斎記念美術館

天才絵師の作品蕨にあり ─No.117─

■暁斎、勝文斎椿月合筆「恵比須大黒とねつみさん」1889年 福田熊次郎 板大判錦絵三枚続
大黒天(だいこくてん)の使いであるねずみが小判を口にくわえて大黒天の懐の中に小判を運び入れ、それを恵比須(えびす)が台帳に記しています。恵比須と大黒天が協力して商売が盛んとなり、富み栄えていくさまを描いた、とても縁起の良い絵です。
傍らには、当時、押絵細工師として有名だった四代目勝文斎椿月(かつぶんさいちんげつ)が詠んだ、暁斎の絵に沿った狂歌が書き添えられています。『暁斎絵日記』にも登場し、交流が知られる勝文斎と暁斎の息がぴったり合った、たいへんおめでたい作品です。
※本作品は現在の展覧会で御覧いただけます

河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい) 天保2年(1831)~明治22年(1889)
現在の茨城県古河市に生まれる。浮世絵や狩野派を学び、江戸・東京の庶民から人気を博す。明治9年、万国博覧会に肉筆画を出品。14年、内国勧業博覧会で日本画の最高賞受賞。娘の暁翠も日本画家。

■河鍋暁斎記念美術館開催中(25日まで)
企画展「暁斎・暁翠七福神めぐり」展
同時開催特別展「『暁斎画譜』の世界」展

開館:午前10時~午後4時
休館:火・木曜日、毎月26日~末日
ところ:南町4-36-4
入館料:一般600円 高校生・大学生500円 小・中学生300円 65歳以上500円
※学生は学生証、65歳以上の人は年齢の分かる物をご提示ください。

最新の情報は美術館のホームページをご参照ください

詳細:同館
【電話】441・9780