文化 今月の河鍋暁斎記念美術館

天才絵師の作品蕨にあり ─No.114─

■暁斎筆『とう尽し画帳』より「入道」 紙本着色 画帳
本図は暁斎を贔屓(ひいき)にしていた日本橋大伝馬町(にほんばしおおでんまちょう)の小間物問屋主人・勝田五兵衛(かつたごへえ)の依頼によって描かれた画帳の中の一図です。名前に「とう」、「と」、「どう」の付く事物が160図も収められています。本図は「入道(にゅうどう)」。「見越(みこし)入道」とも呼ばれる妖怪が描かれています。
「入道」は坊主頭で、見上げるとどんどん大きくなるという妖怪です。ここでは夜道の先から突然大きな顔が現れたようです。目をむき口を開いた恐ろしい形相(ぎょうそう)に男が驚き、提灯(ちょうちん)を落として尻餅をついています。
※本作品は現在の展覧会で御覧いただけます

河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい) 天保2年(1831)~明治22年(1889)
現在の茨城県古河市に生まれる。浮世絵や狩野派を学び、江戸・東京の庶民から人気を博す。明治9年、万国博覧会に肉筆画を出品。14年、内国勧業博覧会で日本画の最高賞受賞。娘の暁翠も日本画家。

■河鍋暁斎記念美術館開催中
企画展「画鬼暁斎めくるめく妖怪画展」
同時開催特別展「『暁斎鈍画』の世界」展

開館:午前10時~午後4時
休館:火・木曜日、26日~末日
場所:南町4-36-4
入館料:一般600円、高校生・大学生500円、小・中学生300円、65歳以上500円
※学生は学生証、65歳以上は年齢の分かる物をご提示ください。

展覧会の詳しい内容は美術館ホームページをご参照ください

詳細:同館
【電話】441・9780