くらし 議会だより(6)

■一般質問
一般質問とは、生活に関わる市政全般のことについて、市に対して行う質問です。

◆総務関係
▽新市長の政治姿勢「二元代表制の在り方」
田原亮議員:2月に行われた朝霞市長選挙は、排他的な流言や相手候補の人格を否定するようなネガティブキャンペーンに苦しめられた、非常に悲しい選挙戦でした。いじめ問題等と同様に、ヘイトスピーチさながらの言動を傍観してはならないことを新市長には申し上げます。
そして多くの人が望んだ変革の行きつく先が首長と市議会との関係であり、二元代表制の在り方だと考えます。2万を超える他候補に期待した思いも受け止めて、遠ざけるのではなく融和の姿勢が求められます。市長市議会と執行機関は、対等な立場に立ち、お互いを尊重して議論し、よりよい市政、朝霞市の実現を目指していくものであると考えています。
その他の質問項目:選挙中のネガティブキャンペーン/排他的な流言と新市長の出陣式における言動/選挙公約/議会との関係/政策形成過程への議会の関与

▽言葉の暴力が揺るがす選挙の公正性
髙堀亮太郎議員:2月の市長選では「にわか市民」「よそ者」「植民地」といった排他的表現が、公然と発せられる場面がありました。市長選挙には、優れた人材を広く募るという趣旨から居住要件は設けられておらず、こうした発言は選挙の本質とは関係ないものと言えます。排他的発言は、市民の間に分断や不安をもたらし、公正な選挙の在り方を損なうおそれがあります。市の倫理的な姿勢が問われる問題と受け止めていますが、市の見解と今後の対策をお伺いします。
選挙管理委員会委員長:公職選挙法では、選挙の公正や候補者間の平等を確保するため、選挙運動について一定の制限を設けており、罰則規定もありますが、演説内容についての制限はないことから、選挙管理委員会が公正な選挙の確保の趣旨に反しているか、またはいないかを判断をする立場にありません。
選挙管理委員会事務局長:違反行為に当たるのではないかとの通報や、違反行為と思われる行動を確認した場合は、警察へ相談するなどの対応をしています。立候補する方には、節度ある選挙運動と公職選挙法の遵守を強く呼びかけていきます。
その他の質問項目:学校給食費無償化/学校給食調理の外部委託/インクルーシブ教育の方針/特別支援教育の現状/障害者雇用の現状/上下水道インフラ管理

▽DXの推進状況
渡部竜二議員:朝霞市は2025年までに20業務をガバメントクラウドへ移行する必要がありますが、コストが約2倍に増加する見込みです。原因は各部署が別々の業者にシステム構築を依頼し、サーバー管理も分散している点です。市が共通サーバーを用意し主体的に管理し、アプリ開発のみ外注、技術仕様を統一することで多様な業者参入と価格競争を促進し、市主導の情報システムを再構築することによる市民サービス向上とコスト削減を提案します。
総務部長:ご提案いただいた方法はコスト削減のほか、幅広いベンダーが参入しやすくなることから、有効な方策の一つですが、令和7年度末までを期限とする標準準拠システムへの移行に当たり、市民生活に影響を来さないことを最重視し、着実に移行できる方策としてガバメントクラウド共同利用方式を採用し、作業を進めていきたいと考えています。
移行が完了した後、国の標準仕様に準拠したさまざまなベンダーのシステムがガバメントクラウド上で提供されることになるため、現行ベンダーのシステムからほかのベンダーへのシステム変更もこれまで以上に容易になると考えています。
その他の質問項目:市長のDXに関する選挙公約について

▽中長期的な財政計画への市長の見解について
飯倉一樹議員:朝霞市より財政状況がいいとされる不交付団体の和光市や戸田市、三芳町でも中期財政計画を作り、財政の見通しを立てています。戸田市では自由な裁量で使える金額の見込みを「臨時・政策的経費充当可能一般財源」として明示しています。他にも財政計画だけでなく条例を作り、子や孫の代まで強い財政を受け継ぐ姿勢を示す自治体もあります。強い財政を掲げて、100年後を見据えたまちづくりを目指す市長として、中長期的な財政計画の策定を前向きに検討していきますか。
市長:中長期的な財政計画については、総合計画の実施計画において当年度の決算見込みを含む5年間の見込みを財政推計として掲載しています。
突発的に発生する事案や、未来の歳入や歳出は見込むことが難しい点もありますが、今後、他市の計画を調査しながら、慎重に検討していきたいと考えています。
その他の質問項目:喫煙対応/高齢者の防災防火/主権者教育/ふるさと納税、公共施設再編、危機管理、雨水対策、人口ビジョンなど課題への市長の方針他