くらし 市長コラム

■「縮充(しゅくじゅう)」の発想で!
幸手市長 木村純夫

今年10月9日~10日、全国市長会主催の第87回全国都市問題会議が、栃木県宇都宮市で開催され、参加してきました。(その際、全国初の全線新設の次世代型路面電車(LRT)にも試乗しました。)
この会議で、特に印象的だったのは「縮充」の言葉でした。縮充とは、「人口や税収が縮小しながらも地域の営みや住民の生活が充実したものになっていくしくみ」です。つまり、拡充の時代から縮小の時代への変化を否定的にとらえるのではなく、縮小しても機能の充実につながれば、肯定的な将来像が描ける!という発想の転換です。
幸手市においても、成長型の時代に数多く整備された公共施設が老朽化し更新時期を迎えている現在、財源の制約などにより、必ずしも十分な対応となっていません。公共施設の再編成が都市の持続的発展にとって、最も重要な課題の一つになっているのが現状です。
縮充の具体例などは詳述しませんが、ポイントを。

(1)施設の複合化、多機能化

(2)地域ニーズに応じた施設の機能再配置の検討

(3)施設の利用可能諸室を利用実態に合わせて一部縮減

※公共施設アセットマネジメントとは、持続可能な社会を維持するため、施設の集約、複合化を進め、機能の充実を図ること。