- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鶴ヶ島市
- 広報紙名 : 広報つるがしま 令和8年1月号
▽空気のように心地よいまち
宮本:鶴ヶ島は「何もない」と言われがちですが、実はそれが魅力。暮らしやすく、干渉されすぎない距離感が心地良いんです。スーパーも多く、交通の利便性が非常に良い。また、災害も少なく、生活に困ることがない。空気のように当たり前にある安心感があります。私は勝手に「埼玉の中の埼玉」だと思っています。派手さはないけれど、埼玉らしさがぎゅっと詰まったまち。それが鶴ヶ島の良さだとよく話します。
市長:都会の便利さと田舎の穏やかさ、そのバランスが絶妙ですよね。私も県外で暮らしたとき、渋滞や店の少なさに不便を感じましたが、鶴ヶ島に戻ってきて「ちょうどいいまち」だと実感しました。電車もあり、車があればさらに便利。長く住むなら鶴ヶ島は正解だと思います。
宮本:地域活動も魅力です。干渉しすぎず、でも助け合える距離感がある。自治会も強制的ではなく、必要なときに支え合える。選べる関係性があるのがいいところだと思います。
市長:人間関係を選べるのは大きな魅力ですね。地方ではつながりが密すぎて若い人が離れることもありますが、鶴ヶ島は「来る者拒まず」の雰囲気がある。
孤独になりにくいまちだと思います。
▽つながりを大切に、誰も取り残さないまちへ
市長:これからの鶴ヶ島は、柔らかいつながりを守りながら、新しい人も受け入れるまちにしたい。孤独をなくし、誰も取り残さないことが目標です。お祭りなどの地域行事は、楽しみながらつながりを作れる素晴らしい仕組みです。維持していきたいと思っています。
宮本:地域の行事は、人をつなぐ行事だと思います。地域の絆は災害時の助け合いにもつながります。記録を残すことで、もし途絶えても復活できる。新聞社として、地域を支える一助になれたらうれしいです。
市長:柔らかいつながりは命を救うと思っています。災害時、自治体の公助には限界があります。だからこそ、普段からの人と人とのつながりが大切です。例えば、自治会で「最近あのおばあちゃん見ないね」と声をかけ合える関係があるだけで、命が守られることがあります。こうしたゆるやかなネットワークを広げることが、これからの防災にも福祉にもつながると思っています。
宮本:私も取材を通じて、地域行事が防災や共助に結びついていることを実感します。顔が見える関係があるからこそ、いざというときに助け合える。地域行事などが減ってしまう傾向にある中で、そういう意味でも、地域行事などを残すことは命を守ることにつながると思います。
市長:鶴ヶ島の未来は悲観していません。人口減少は全国的な問題ですが、準備をすれば乗り越えられる。新しい人が入ってきても孤独にならないよう、既存のつながりを広げ、誰も取り残さないまちにしたいと思っています。私は「鶴ヶ島は人を見ているまち」にしたいんです。困っている人がいたら、誰かが気づいて声をかける。そんな優しさを仕組みとして支えるのが行政の役割だと思っています。
宮本:私も人生の中で、地域と関わり続けたいと思っています。取材を通じて、人と人のつながりの大切さを知ったので、それを広げる仕事を続けたいと思っています。
