- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鶴ヶ島市
- 広報紙名 : 広報つるがしま 令和7年8月号
■減塩について[健康応援団No245]
塩はヒトの体の中で大切な働きをしていますが、摂りすぎによる健康への弊害が指摘されています。食塩をたくさん摂っている場合と加齢に伴う血圧上昇の間には関連があると認められており、血圧を上げないためには塩分を摂りすぎないことも大切です。1日の塩分摂取の目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満、高血圧の方は6g未満とされています。
減塩の工夫として、まず決まった量を計って使うことです。それで味が足りないなと感じたら、コショウや粉山椒、唐辛子、カレー粉などのスパイスを使ったり、すりゴマ、カツオ節、刻みネギ、シソ、生姜、ニンニクなどの風味を使うのもおすすめです。さらに酢やレモン汁などの酸味のあるものを加えると少ない調味料でもパンチの効いた味が楽しめます。汁物にはだしを効かせることで調味料が少なくても美味しく食べられます。うま味のあるキノコ類、トマト、アスパラ、玉葱、ブロッコリー、じゃがいも、セロリなどをたっぷり入れると、それだけでも味に深みが出ます。食材としては、練り製品やハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工品、漬物、佃煮、干物などは塩分が多いので食べる量や回数を調整するようにしましょう。外食で食べるラーメンや丼物、カレーなども塩分が多いので注意が必要です。
女子栄養大学栄養クリニック 管理栄養士 川本尚子(かわもとなおこ)