スポーツ ひだかの魅力再・発・見

今回の「ひだかの魅力再発見」は、聴覚障がいがありながら、ベンチプレスの世界大会に出場し、入賞した金川直美さんをご紹介します。

■「2025世界クラシック&エクイップベンチプレス選手権大会」エクイップ部門女子63kg級マスターズIIに出場し、3位入賞
金川直美(なおみ)さん(高萩)

▽焦らず、コツコツと目標に向かって日々練習あるのみ!
ダイエットのために通い始めたジムで、オーナーに「やってみないか」と誘われたのが、ベンチプレスを始めたきっかけでした。今回、世界大会に出場するため、ノルウェーのドランメンという都市に行きました。
長時間の移動でかなり疲労し、また大会が行われたのは5月だったのですが、ノルウェーはとても寒く、それに加え大会に向け減量中であったことも合わさり、かなりの逆境の中での挑戦でした。
大会当日は、3回ある試技のうち2回目の挑戦でバーベルのバーが支柱に触れてしまいました。そこで3回目では力を振り絞り92・5kgを挙げ、3人の審判から満場一致の成功判定を受けました。その判定を見て、思わずガッツポーズをとり、喜びのあまりセコンドとハイタッチをしたことが、今でも忘れられません。
今後の目標は、クラシック部門では80kgを、エクイップ部門では100kg以上を挙上できるよう頑張ります。
目標重量を挙げられるとうれしくなり、次の挙げたい重量を目標に、日々の練習を頑張れます。また全国大会で、知人や友達に会うことも楽しみです。やはり、みんなでスポーツをするのは楽しいです。その上健康にもなれます。皆さんもぜひベンチプレスをやってみませんか。

■ベンチプレスってどんな競技?
ベンチ台の上で、仰向けに寝て、バーベルを胸まで正確に下ろし、制止させてから、審判の合図で押し上げ、その重さを競う競技です。3回の試技を行い、成功した最も重い重量で順位が決まります。
競技には2種類あり、補助具を使用しない部門が「クラシック」、補助具を使用する部門が「エクイップ」です。