- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県三芳町
- 広報紙名 : 広報みよし 令和7年5月号
町では、厳しい財政状況の中、限られた財源を活かしサービスを行っています。税金がどのように活かされているのか。令和7年度予算案の概要を報告します。
令和6年度 一般会計予算額 149億8,449万4千円
→令和7年度 一般会計予算額 185億4,480万4千円
⇒令和6年度から35億6,031万円の増額(一般会計)
■持続可能な財政運営
町の財政状況は、堅調な税収等により改善傾向にありますが、将来負担への備えなど引き続き持続可能な財政運営に取り組む必要があります。
こうした中、令和7年度一般会計予算案を編成し議会に上程しました。予算案の可決により、町が実施する事業が決定したので予算の内容を公開します。
◆一般会計の概要
町の自主財源である町税は、増収が見込まれるものの、長期化する物価高騰等が経済に大きな影響をもたらしており、社会情勢等の不確実性が高まる中で、先行きは依然として不透明であることから、下振れリスクを抱えています。また、「福祉・医療・介護」などの社会保障経費や公共施設の老朽化対策等の将来負担増が見込まれます。これらの将来負担を見据え、限られた財源の中でも行政サービスを確保できるよう、既存事業や新規事業等を充分に精査し予算を編成しました。予算総額は185億4,480万4千円、対前年度比23.8%の増となりました。歳入の主なものは、町税が全体の42.9%を占め、国庫支出金18.1%、町債14.2%、繰入金7.4%、地方消費税交付金5.6%、県支出金5.2%となっています。
歳出の主なものは、総務費が全体の35.5%を占め、続いて民生費30.7%、教育費9.3%、公債費6.9%、土木費6.2%、衛生費5.3%となっています。また主な事業としては、(1)藤久保地域拠点整備事業、(2)交通政策推進事業、(3)国際交流事業、(4)子ども家庭総合支援事業、(5)ホストタウン交流事業、(6)町制施行55周年記念事業などを予定しています。
○一般会計当初予算 過去5年間の推移
○借入金の状況
→年度末借入金(地方債)残高
一般会計の残高
令和5年度決算額 約104億円
令和6年度見込額 約109億円
令和7年度見込額 約123億円
令和7年度は藤久保地域拠点整備事業、地方道路等整備事業、小中学校改修事業等における事業費の財源を確保するため、借り入れを予定しています。年度末借入金残高については、令和6年度見込額と比較し増額となる見込みです。
◆特別会計の概要
特別会計は、予算を使用する用途が限定されています。一般の歳入歳出予算と区別して行われている会計です。町には国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険・地方公営企業法が適用される水道事業、下水道事業の5つの特別会計があります。
特別会計の中でも国民健康保険は、被保険者が減少しているものの、1人当たりの医療費は増加傾向あり、予算は増加となりました。後期高齢者医療は、年々被保険者数が増加しているため、予算も増加となりました。
介護保険は、高齢者の増加や介護サービスの利用増が見込まれ、前年度より増加となりました。
企業会計の水道事業では、継続的な安定給水のため、本年度は配水管布設替と高区1号配水ポンプ修繕工事等を行います。下水道事業の主な事業は、排水管布設替と中継ポンプ場の施設の更新を行います。
○特別会計予算
問合せ:財政デジタル推進課
【電話】内線414・415