しごと 毛呂山町在住 作家 TERUKOさんのおしごと

~新たにご出版された書籍等の寄贈の際に作家としての流儀をお伺いしました~

“おもしろさ”に妥協しない

■PROFILE
絵画・彫刻・作家などさまざまな分野で活躍。
絵本「さかさま」では造本装幀(そうてい)コンクールにて会長賞受賞。2024年に舞台化。他、絵本「はんぶんこ」、科学ファンタジー「まるで魔法のような本当の話」等。今年、Gakkenより児童文学「コリット 機械じかけの心臓」を刊行。

■創造の原動力~自作へのこだわり~
物語に限らず、ゼロベースから何かを作ることが好きです。ディズニーランドに行ってもアトラクションに興味はなく、それらを構成する材料に興奮してますね。すぐ素材を調べて、業者に問い合わせたり、関係者から作り方を聞いたり。カレーを作るのにも、庭でスパイスを育てることから始めたりもします。動物園から羊の毛をもらってきて糸車で紡ぎ、機織り機で織ったりなど。

■作家人生の原点
子供の頃の夢は「宇宙飛行士」「海賊」「魔法使い」。それらを全て叶えられるのは『作家』だと気が付きました。それに、これらのなかでは一番現実的な夢でもありましたから。
勉強よりも本が好きで、読書感想コンクールで1位をいただくなど、文章だけはよく褒められる子供時代でした。中学では運動に夢中になり、高校は美術の学校へと進みましたが、常に本は読んでいました。

■読書遍歴
図鑑もファンタジーも文学も好きな子供でした。様ざまな本を読んで学んだことは、世の中にはたくさんの視点がある、ということです。「あなたにとっての正しいは他の誰かにとっても正しいの」と問う、「さかさま」はこうした背景から生まれました。

■読者へのメッセージ
最新作である「コリット 機械じかけの心臓」のイラストを担当するのは「えんとつ町のプペル」のメインイラストを手がけた六七質(むなしち)さんです。人間に最も近い存在として作られた「コリット」の物語。2巻では「モーロ」という世界も登場するので、毛呂山の皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいです。活字離れが囁かれる昨今ではありますが「おもしろい」物語には人が集まる、そう信じてこれからも言葉を紡いでいきます。

作品は町立図書館特設コーナーで紹介しています。ぜひ美しい装幀を手に取って見てください。

問合せ:秘書広報課広報広聴係
【電話】295-2112(内線332)