文化 市美術館コレクション探訪

■小泉癸巳男(こいずみきしお)
《昭和大東京百図絵 深川八幡・羽子板市》
木版多色摺 昭和10年(1935)個人蔵(千葉市美術館寄託)
小泉癸巳男(1893-1945)は静岡市の生まれ。大正期から自画自刻自摺(自分で描き、彫り、摺る)を行う創作版画家として活動し、かたわら伝統的な彫りも学んだ作家です。本作は、昭和5年(1930)から8年をかけて震災から復興した東京を活写し、小泉の代表作となった『昭和大東京百図絵』の1点です。描かれているのは、正月を迎えるための門松やしめ飾り、羽子板を売る「歳の市」の様子。師走の町のにぎわいをほのぼのとしたタッチで表現しています。1月7日からの特集では、この100枚揃いの『昭和大東京百図絵』から約50点を展示します。約100年前の東京の風景を木版画でお楽しみください。
(常設展示室にて1月7日から2月1日展示)