文化 市美術館コレクション探訪

特集:40年目のカレンダー サトウ画材カレンダー’85をめぐる
千葉市美術館は今年、開館30周年を迎えます。それを記念して、常設展示室ではこれまでの収集を振り返る展示を行っています。千葉市は1991年度に、当時東京にお住まいだった画材店主の佐藤友太郎(さとうともたろう)氏から美術品407点の寄贈を受けました。佐藤氏は銀座で1955年から81年にかけて画廊―サトウ画廊―を経営し、26年間に有名な画家から無名の若者まで約700人以上ものひとびとが氏の画廊で作品を発表しました。84年、画廊と並行して営業していていた画材店が翌年30周年を迎えることになり、佐藤氏は記念のカレンダーを制作することを思い立ちます。カレンダーに用いる原画の提供者はいずれも佐藤氏の画廊とゆかりの深い画家たちで、彼らは自分たちを支えてくれた恩人にこころよく協力したのでした。今回の展示はその交流を紹介しています。
(常設展示室にて7月6日まで展示)