くらし 特集 佐倉市が 「選ばれるまち」になるために(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県佐倉市
- 広報紙名 : こうほう佐倉 2025年5月1日号(1452号)
■佐倉市の今年度の主な取り組みを紹介します
少子高齢化、人口減少、気候変動など、地方自治体を取り巻く環境は大きく変化しており、佐倉市も例外ではありません。
令和7年度がスタートし、1か月が経ちました。皆さんから納めていただいた税金を原資とし、住みよく、笑顔があふれ、多くのかたに「選ばれるまち」となるために、市が取り組んでいる主要事業を紹介します。
■「これからも咲く、佐倉。」の実現に向けオール佐倉のまちづくりを進めます!
令和6年は、市内に若い力が芽吹き、輝き始め、将来に希望の持てる「持続可能なまち・佐倉」の実現に向けて新たな一歩を踏み出した一年でした。特に、市制施行70周年を契機に締結した市内5つの県立学校等との包括連携協定により、「記念式典」や「佐倉青春文化祭」などの事業が盛会のうちに終了できたことは、生徒の皆さんが若者ならではの発想と行動力を発揮してくれた成果であると確信しております。
令和7年度も、佐倉市の未来を担う人材の育成に努め、市制施行70周年のキャッチフレーズ「これからも咲く、佐倉。」の実現に向け、市民の皆さんと共に、引き続き、オール佐倉でまちづくりを進めていきます!
―佐倉市議会令和7年2月定例会 西田市長所信表明より―
■第5次総合計画中期基本計画(2024年度~2027年度)の重点施策に基づく取り組みの推進
◆重点施策I:地方創生の取り組み4つの戦略
01 地域経済の活力増進を図り、魅力的な「しごと」に就ける機会を提供します
地域経済の活性化を図り、市民の皆さんが魅力的な仕事に就けるよう、企業誘致助成金などに加え、交通の利便性が高いインターチェンジ周辺などの土地利用の促進を図り、官民連携による、新たな産業用地の検討や企業立地支援の取り組みを引き続き進めていきます。
また、多様性が求められる現代において、働き方や人材の多様化への対応が重要であり、誰一人取り残さない社会実現に向けた障害者の雇用環境の改善と確保が重要と考え、就労継続支援事業所であるよもぎの園の改修などを進めていきます。
02 佐倉の魅力を発信し、「ひと」の流れをつくり定住につなげます
市の魅力を市内外に向けて発信するため、フィルムコミッションやSNSを通じたシティプロモーションに力を入れていきます。
また、観光Wコア構想に基づく佐倉ふるさと広場の拡張整備や、印旛沼・印旛放水路かわまちづくり計画に基づく、千葉市・八千代市との連携事業を展開し、回遊性が高い水辺空間の創出を進めます。
城下町エリアでは、旧今井家住宅について民間事業者による飲食店営業などが開始予定であるとともに、旧平井家住宅の耐震補強工事などを進めていきます。
▽その他の取り組み
・教育施策をより一層推し進めるため、教育施策推進室を設置
・一貫した指導・支援を行うための幼保小架け橋プログラム構築の推進
・市内全中学校への教育支援センターとルームさくら臼井教室の設置
・まちづくりの主役となる若者たちが活躍できる機会として、「佐倉青春文化祭」の開催
・市内小中学校施設改修、給食食材(米とパン)の公共調達
・住宅取得支援
03 市民の結婚・出産、子育ての希望を叶えます
佐倉市婚活支援協議会と連携し、魅力ある婚活イベントを継続するとともに、結婚相談を実施し、希望するかたが幸せな結婚へとつながるよう、支援していきます。
また、子育て世代に選ばれるまちとなるため、「こども家庭センター」を中心に、妊産婦や子ども、子育て家庭に対する切れ目のない相談・支援を積極的に進めていきます。
▽その他の取り組み
・民間主体の子どもの居場所づくりに対する活動支援
・待機児童が発生している間野台学童保育所の拡張整備
・子どもたちに安全・安心な居場所を提供するための、「放課後こども教室」の運営
04 安心して笑顔で暮らし続けられる「まち」をつくります
介護従事者確保のための資格取得支援や介護施設整備を進めます。
また、公共交通機関の継続性を確保するため、バス事業者やタクシー事業者に対して、二種免許取得費用の助成を進めます。
さらに、安全・安心な道路環境の保全を図るため、市民の皆さんの生活に根差した生活道路や通学路の整備、区画線の修繕などの交通安全施設の整備について、より一層注力していきます。
加えて、市民の生命・財産を守るため、地域防災計画の見直しを進めるとともに、河川の改修や、調整池の改修、妊産婦などを受け入れ対象とする指定福祉避難所「西部保健センター」の備蓄物資として液体ミルクやおむつの購入など、災害に備えた体制整備を強化します。
その他の取り組み:
・公共施設再配置方針などを踏まえた公共施設の再配置の検討
・新庁舎のあり方についての検討
・オンライン申請などのデジタル技術を活用した行政サービスの提供
◆重点施策II:気候変動への対応3つの柱
地球温暖化の進行に伴い、深刻化が懸念される気候変動への対策を進めるため、佐倉市は県内市町村で初めてとなる「佐倉市気候変動適応センター」を令和6年4月に設置し、「3つの柱」に基づいた取り組みを行っています。
▽市民意識の醸成
気候変動対策には、市民一人ひとりの理解・協力が不可欠です。広報紙やSNSなどの多様な情報媒体を活用し、気候変動に関する情報を発信するとともに、学校の授業などに、気候変動に関する学習(ESD)を取り入れていきます。
▽適応策の推進
佐倉市は、印旛沼の下流域であるとともに、異常気象により、洪水や熱中症のリスクが高まっています。佐倉里山自然公園などの里山環境の保全や、田んぼダム協力者への支援、クーリングシェルターの設置などの取り組みを進めます。
▽緩和策の推進
温室効果ガスを削減し、気候変動を抑制するため、里山環境や森林の保全・整備、公園の植栽などの緑化の推進を図るとともに、住宅用省エネルギー設備などの導入支援や公共施設などにおけるESCO事業などを進めます。
問合せ:企画政策課
【電話】484-6017