くらし [特集]高校生とみる、まちの予算(2)

■まちづくりの5本の柱
◆令和7年度の主要な事業
東金市では「豊かな自然と伝統を守り未来へ続くМyCity東金」という将来の目指すべき姿やまちづくりの5本の柱などの進むべき方向を定め、その目標を実現するために、計画的にまちづくりを行っています。
それでは、まちづくりのために市ではどのようなことが行われているのか。
今年度の予算を基に、具体的にみていきましょう。

◆まちづくりの柱1 子どもたちの今と未来を創る
◇子ども・子育て支援給付事業(8億2,638万1千円)
私立の認定こども園などへの運営費、預かり保育などの子育て支援に関する給付を行います。
・東金市は子育てしやすいまちですか?
・子どもは未来への宝。子育てがしやすいまちと皆さんに実感してもらうため、さまざまな事に取り組んでいます。例えば、お子さんを預かる施設を充実させることで、毎日の生活に不安を抱かない子育てライフを支援します。
◇子ども医療費扶助事業(1億5,656万1千円)
高校3年生相当年齢までの入院、通院および調剤に対し、医療費の一部を助成します。
・どうして子どもは安い医療費で受診できるのですか?
・子どもたちに元気に育ってもらうため、そして子育て世帯の経済的負担を少なくするために、子どもたちの医療費を助成しています。ひとりでも多くの子育て世帯が安心して子育てができる環境づくりをしています。
◇母子保健型利用者支援事業(3,261万8千円)
妊娠期から出産を経て子育て期まで、伴走型の相談支援の充実を図るとともに、経済的支援を一体的に実施します。

◆まちづくりの柱2 稼ぎ・にぎわうまちを創る
◇企業誘致推進事業(6,354万1千円)
新たな進出企業の市内への立地や、既に市内に立地している企業の設備投資に対し、企業立地奨励金を交付します。
◇産業用地整備事業(2,558万3千円)
産業の受け皿づくりに向けて、県・市・民間事業者の3者の協働により、滝沢地区に産業用地整備を進めます。
・「稼ぎ・にぎわう」とありますが、市内の就職先って少ない気がしています。働く場所は増えていきますか?
・地域で「魅力ある雇用」を確保できるよう、新しい産業用地の整備をしていきます。ぜひ東金で働いてください!
◇多面的機能発揮促進事業(1億330万2千円)
農村集落における農地や農業用施設の維持管理などの共同活動を支援し、また、環境保全効果の高い営農活動などを支援します。
◇みのりの郷東金維持管理事業(3,463万5千円)
産業交流拠点施設である「道の駅みのりの郷東金」の維持管理を行います。また、オリーブ搾油機を導入します。
◇観光施設維持管理事業(1,620万5千円)
県立九十九里自然公園に指定されている八鶴湖、雄蛇ヶ池などの環境整備を行い、安全に憩える観光施設にします。
◇小学校学習サポーター事業(2,882万5千円)
小学校に学習サポーターを配置し、個別支援の充実を図り、きめ細やかな教育を実施します。
・私の通っていた小学校にもいたんですか?学習サポーターってどんなことをしているんですか?
・令和4年から導入した制度で、担任の先生以外にも、授業を補助するサポーターを配置しています。今年度はさらに人数を増やし、きめ細やかな学習支援を行っていきます。
◇放課後児童健全育成事業(2億2,911万8千円)
小学校の放課後などに家庭保育が難しい児童に対し、家庭の代わりとなり監護を行います。
・私が通っていた小学校にもあった学童クラブのことですね!何か新しく行われることはあるんですか?
・そう、みんなも知ってる学童クラブを運営していくための予算です。今年度から、東小第3学童クラブを開設、城西小学童クラブの教室を拡張して、利用できる人数を増やしました。

将来、家族ができたときもにぎわいがあり、安心して子育てできるまちであってほしい!!

◆まちづくりの柱3 街・道・自然が織り成す市域を創る
◇道路新設改良事業(13億3,411万5千円)
市民生活の利便性向上や歩行者および車両の安全確保を図るため、市道の改良工事、歩道整備工事、またそれに係る用地購入や測量・設計を行います。
◇JR東金線対策事業(2億8,584万2千円)
東金駅東口新改札を設置し、JRホーム内の跨線橋を譲り受け、自由通路として整備します。それによって、駅利用者だけでなく、東西の往来でもエレベータを利用できるようになります。併せてトイレ、待合所を設置します。
・私たちも、普段東金駅を使っています。便利になるんですか?
・東口新改札の設置や、エレベータの利用、トイレ・待合所が使えるようになるのは、令和8年4月の予定です。便利になるので、ぜひたくさん利用してください!
・駅利用者だけでなく、誰でもエレベータを使えるようになるのは嬉しいです!
※イメージ図は本誌またはホームページをご覧ください
※青色部分(エレベータや階段)は、自由通路として東口と西口の往来に使えるようになります。
◇公園・緑地維持管理事業(1億387万2千円)
公園、緑地などを利用者が安全かつ安心して利用できるよう、園内の清掃、草刈り、公園施設の点検や補修などを行います。
◇空家等対策事業(931万8千円)
所有者などに空家の適正管理、発生抑制を促し、良好な住環境の形成を行います。
◇住宅用設備等脱炭素化促進事業(620万円)
地球温暖化の防止などに向けた再生可能エネルギーの利用促進および電力の強靭化を図るため、蓄電システム、電気自動車、V2H充放電設備その他の住宅用設備などの導入に対して補助金を交付します。