- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県袖ケ浦市
- 広報紙名 : 広報そでがうら 2025年6月1日発行 第1062号
■「市民学芸員」を知っていますか?
市民学芸員は、郷土博物館を学びの場として活用し、調査研究や展示活動、市内全小学校の体験学習の講師など、幅広い活動を通して地域に貢献している方々です。
また、郷土博物館で行う企画展・イベントの準備・運営や、館内装飾、万葉植物園の管理などのボランティア活動もしています。
市では、市民学芸員養成講座を開講し、市民学芸員として地域のために活動する方々のサポートをしています。
今月号では、市民学芸員の皆さんに、日頃の活動や、6月7日(土)・8日(日)に開催されるミュージアム・フェスティバルのオススメポイントなどを伺いました。
■市民学芸員の皆さんにインタビュー
・光武賢一郎さん
市民学芸員1期生。万葉植物園の整備活動や、小学校の体験学習で活躍。
・小熊美智代さん
市民学芸員令和1期生。掲示物などの作成が得意で、季節の館内装飾や展示で活躍。
・在原正一さん
市民学芸員令和5期生。養成講座生時代から、ボランティア活動に積極的に参加。
◇市民学芸員になったきっかけを教えてください。
在原:生まれ育った袖ケ浦の歴史や文化を調査研究したいと思ったからです。
私の先祖は、かつて海苔の養殖をしていたこともあり、潮干狩りなどの漁業が盛んだった頃の「海の生活」について、自分の記憶と照らし合わせて調べていきたいと思っています。
小熊:元々、主人が市民学芸員として活動していたので、その手伝いをしていました。自分でもやってみようと、令和2年度の養成講座から参加しています。
◇普段の活動内容を教えてください。
小熊:ひな祭りやこどもの日、七夕、十五夜など、季節の催しに合わせて、郷土博物館や旧進藤家住宅の装飾・展示をしています。毎回工夫しながら準備しているので、一度だけでなく、また博物館に行きたい!と思ってもらえたら嬉しいですね。
光武:郷土博物館に隣接している万葉植物園の整備支援を、市民学芸員の活動グループである「万葉グループ」の皆さんと行っています。
そのほかに、小学校の体験学習の補助もしています。子どもたちが博物館で昔の暮らしを体験するのですが、唐箕(とうみ)や石臼に触れる機会は貴重なので、楽しく学んでもらえるよう心がけています。
◇市民学芸員としての活動で、印象的な出来事を教えてください。
在原:昨年のミュージアム・フェスティバルで、私は火起こし体験を担当していたのですが、1日目に何度挑戦しても火をつけることができなかったお子さんが、翌日再挑戦しに来てくれました。見事成功し、「火がついたよ!」と報告してくれたときは、私もとても嬉しかったです。このような体験をたくさんの子どもたちにしてほしいので、今年も皆さんのご参加をお待ちしています。
◇市民学芸員として今後やってみたいことは何ですか?
光武:万葉植物園では、万葉集で詠まれている約160種類の植物のうち、105種類を栽培しています。まだ全種類ではないので、万葉植物園が、万葉集で詠まれた植物でいっぱいになるように、今後増やしていけたらいいなと思っています。
在原:地域の伝統行事や昔のしきたり、方言など、今では見ることや聞くことが少なくなったものを調べて、後世に伝えていけるよう記録に残したいと思っています。
この地域で生み出され守られてきた歴史や文化、その魅力を発信できるよう努めていきたいです。
◇6月7日・8日に開催される、ミュージアム・フェスティバルのおすすめイベントを教えてください。
光武:私も問題を作った「万葉植物園クイズラリー」に、ぜひ挑戦してほしいです。
小熊:子どもたちみんなが楽しめる、さまざまなイベントが予定されています。私は模擬店にいるので、皆さん遊びに来てください。
■ミュージアム・フェスティバル みて きいて つくって 楽しい博物館
日時:6月7日(土)・8日(日) 午前10時~午後3時
場所:郷土博物館
※詳細は、市ホームページをご確認ください。当日の天候により、内容などが変更・中止となる場合があります。
問合せ:郷土博物館
【電話】63-0811【FAX】63-3693
※市民学芸員の活動の様子は、市ホームページにも掲載しています。
問合せ:郷土博物館
【電話】63-0811【FAX】63-3693