- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県印西市
- 広報紙名 : 広報いんざい 令和8年1月号
■江戸時代の年始営業案内ちらし
市内の木下地区には、江戸時代に木下河岸という船着き場があり、鮮魚や米などの物資輸送や旅人を乗せる発着所としてにぎわいました。江戸時代の中期頃になると、庶民文化の興隆とともに旅行ブームが起きます。江戸から物見遊山で行ける近郊の行楽地の一つに、東国三社詣がありました。これは鹿島神宮(茨城県)、香取神宮(千葉県)、息栖神社(茨城県)の三社に参詣するもので、人々は木下河岸から乗り合いの観光船である木下茶船で出発します。写真は、木下河岸から出船する船や旅人の管理を担う問屋が作成した案内ちらしです。版木に文字などを彫り印刷をする木版刷りで作られました。新年のあいさつが書かれ、お年賀で配付したと考えられます。図は問屋の店前の様子で、奥には帳場、手前には武士や旅人の様子などが描かれています。図下には三社詣などのコースと船賃、その他河岸までの距離と各船賃が記され、当時の旅程と木下河岸問屋の営業形態の様子がうかがえる貴重な資料です。
現在、木下交流の杜歴史資料センターでは、今回のちらしを含む2点の版木を特別公開しています。昔の年始広告から、往時の木下河岸の面影をたどりに見に来てみませんか。
※図は本紙をご確認ください
