- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県白井市
- 広報紙名 : 広報しろい 令和7年8月1日号
笠井喜久雄
■平和への強い願いを次世代に伝えるために~中学生の平和使節団を広島に派遣します~
今年の夏は、広島県、長崎県の被爆から80年目を迎えます。
日本は、世界で唯一原爆が投下され、多くの国民の命などが奪われ、悲しく残酷歴史がある戦争被爆国であります。しかし、年を追うごとに、この悲しい歴史を知る人や伝える人が減っているのが現実であると思います。
世界に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻は4年目となり、イスラエルのガザ地区などへの攻撃、インド・パキスタンの対立激化など、戦争・紛争が拡大し、重大な危機であると言えます。
また、日本を取り巻く安全保障環境は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射や核開発、中国やロシアの軍事動向など、深刻な課題に直面していると思います。
白井市は、昭和62年3月13日の定例議会で、核兵器廃絶と恒久平和の念願を趣旨とする平和都市宣言を行い、平和に関する事業に取り組んでいます。また、市民団体においも、平和行進としてパレードを実施しているところです。
加えて、新たな事業として本年度から中学生を対象に被爆地である広島県を視察するための平和使節団を派遣する事業を始めます。
私は、この事業を通して、子ども達に恒久平和と核兵器廃絶の願いを託し、将来に継承したいと考えています。
そして、世界から戦争や紛争、核兵器がなくなる社会の実現を子ども達と一緒に目指していきたいと思いますので、ご支援ご協力をお願い申し上げます。