文化 シリーズめっけたぁ!!おらがの文化財(110)~南房総市内の文化財を紹介します~

■県指定有形文化財(建造物)
『賀茂神社本殿(かもじんじゃほんでん)』
所在地/加茂(かも)2070(丸山地区)
所有者/賀茂神社

□美しく彩られた戦国時代の社殿
丸山地区加茂にある賀茂神社は、奈良時代の和銅(わどう)5年(712)に創建されたと伝わる神社です。創建後の歴史は詳しくわかりませんが、天正(てんしょう)9年(1581)には、勝浦城主(かつうらじょうしゅ)の正木頼忠(まさきよりただ)(1551~1622)からの願い出により、戦国大名の里見氏(さとみし)が3石(ごく)の領地を与えています。
当社の本殿は、正面に幅1間(けん)の向拝(こうはい)と階段が設けられている「一間社流造(いっけんしゃながれづくり)」の様式で、屋根は杮葺(こけらぶき)となっています。外観は、朱色や白色などを基調とした鮮やかな塗装で彩られており、正面板戸(いたど)の直上にある本蟇股(ほんかえるまた)に当社の神紋(しんもん)(二葉葵(ふたばあおい)の紋)があしらわれているのが特徴です。
正確な建築年代はわかりませんが、天正2年(1574)とする伝承が残されているほか、板戸の構造、本蟇股と板いたかえるまた蟇股の意匠、木鼻(きばな)を2段にした木組みなどの様式が中世末期の特徴を示しており、16世紀後半に建てられた社殿と考えられています。
江戸時代中期の正徳(しょうとく)2年(1712)に大規模な修理を行った際、向拝の周辺は改造を受けたと見られますが、建物の主体部は建築当初の特色を残しています。市内に現存する神社建築としては、石堂寺山王宮(いしどうじさんのうぐう)(丸山地区石堂(いしどう))と並び、最も古い時期のものとみられます。
なお現在は、雨風などから保護するため、覆堂(おおいどう)(覆殿(おおいでん))という建物の中に納められています。

□公開
・非公開

*マナーを守って楽しく見学しましょう。
*見学する時は、所有者・管理者の指示に必ず従ってください。

問合せ:教育委員会生涯学習課
【電話】46-2963