- 発行日 :
- 自治体名 : 千葉県香取市
- 広報紙名 : 広報かとり 令和7年12月号
■間近で見るなら今のうち!香取神宮拝殿(はいでん)の塗り直し
香取神宮では、12年に一度の式年神幸祭(しきねんじんこうさい)に合わせて修理事業などを実施しており、現在は令和8年4月の執行に向けて各種整備が仕上がりを迎えつつあります。
そうした修理事業の一つに、香取神宮拝殿の塗り直し事業があります。丹(たん)塗りの楼門(ろうもん)をくぐって正面にあたる拝殿は、多くの人が参拝を行い、中で祭事を行う建物です。
香取神宮拝殿・幣殿(へいでん)・神饌所(しんせんじょ)として国登録文化財の建造物であり、昭和15年に内務省神社局直営で造営されました。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)で、正面には千鳥破風(ちどりはふ)と軒唐破風(のきからはふ)を付けています。足元から頭貫(かしらぬき)下部までの軸部は黒漆(くろうるし)塗り、組物と蟇股(かえるまた)は極彩色(ごくさいしき)が施され、高欄(こうらん)などに金具が配されています。なお、この造営にあたり元々あった旧拝殿(県
指定文化財)は東側に曳家(ひきや)で移され、現在は祈祷(きとう)殿として利用されています。
前回の式年神幸祭の前に拝殿・幣殿・神饌所の塗り直しを行ったところでしたが、雨や西日などによる劣化が正面左側(西側)を中心に進んでいたため、内部を除き正面側を中心に塗り直しなどを行いました。具体的には、黒漆の塗り直し、彩色の補修、金具の取り外し修理を中心に実施しています。特に黒漆関係では、旧塗膜掻き落とし、下地作業、中塗り(2~5回)、上塗り、仕上げと、多くの工程を経て行われます。
11月中には足場が取り外され、塗り直された拝殿を目にすることができるようになります。完成直後の黒漆塗りは、滑らかで艶やかな仕上がりとなっています。しかしながら、こうした状態は数カ月しか持たないとのことで、年末年始の時期に参拝する機会があれば、今しか見れない艶を目にすることができるはずです。
今回の式年神幸祭に向けて、香取神宮の参道沿いでは表参道赤鳥居、総門、手水舎、楼門、拝殿正面、本殿透塀(すきべい)で塗り直しや整備が進められました。参拝の際には保存修理後の各建造物にも注目ください。
問合せ:生涯学習課
【電話】50-1224
