くらし 病院コラム

◆医薬分業のお話
病院や診療所で診察を受けた後、処方箋を渡されて院外で薬を受け取る場合と、院内で薬を受け取る場合があります。
医師と薬剤師の役割分担のシステムを「医薬分業」といいます。医薬分業は、薬のことを薬の専門家である薬剤師に任せることで、医師が一層診療に専念し、患者さんがより充実した医療を受けられるようにするための制度です。

▽医薬分業は患者さんにとってどんなメリットがあるのでしょうか
医師と薬剤師が二重にチェックすることで、より安全性が高まります。薬剤師は処方に疑問点があった場合には医師に問い合わせ、解決しなければ調剤してはいけないことになっています。患者さんは、自分にとって都合のよい、信頼できる薬局を自由に選択できます。薬局では医療用医薬品だけでなく、市販薬や健康食品、介護用品なども扱っていることが多く、薬の説明はもちろん、健康管理全般について相談に乗ってもらうことが可能です。かかりつけの薬局を決めておけば、薬歴の管理が1カ所になるので、複数の医療機関からの薬の重複や、相互作用のチェックが迅速にでき、副作用や薬物アレルギーの予防にもつながります。

▽医薬分業は患者さんにとってデメリットもあります
小さい子どもや、お年寄り、また体調の悪いときなどには、病院と薬局の2カ所行かなければならないことが、大きな負担になることもあります。
しかし、上記のようなメリットも多くあることから、日本の医薬分業率は増加しています。また、ヨーロッパや北アメリカなどの先進国のほとんどは医薬分業となっています。

■病院便り
多古中央病院の受付時間は午前11時30分までとなっています。それ以降は、医師も検査や手術などで対応できないこともあるため、受診前に必ず確認の電話をお願いします。
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