くらし 長南町役場のこと教えちゃいます!〔リターンズ RETURNS〕

■今月は生活環境課!
町民の皆さんに役場をもっと知っていただくため、各課の「推し!」にクローズアップしてお届けしています。今月は「生活環境課」をご紹介。平野町長との対談を行い、有害鳥獣の問題やライフラインについて意見を交わしました。

▼生活環境課のモットー 「現場主義」
生活環境課は地デジや環境業務、有害鳥獣や畜犬関係、農村環境改善センターや笠森霊園の管理、農業集落排水や合併処理浄化槽など、非常に幅広い業務を行う課です。住民生活に近いため、相談や通報、時には苦情を受けることもありますが、どんな時でもまずは現場に赴き、状況を確認しています。「現場主義」をモットーに、対応することを心がけています。

◆生活環境課の推し! それぞれの課題に迅速に対応
生活環境課の業務は非常に幅広く、それぞれの分野で課題を抱えていますが、その都度、迅速に対応しています。

▽関係機関と連携
有害鳥獣の問題は大きな課題です。捕獲頭数は右肩あがりで増えていますが、捕獲従事者については、若い従事者が増えてはいるものの、高齢化の影響は避けられない状況です。現在の従事者数では、増加する捕獲需要に対応することが厳しくなっています。従事者の多くは農業や自営業など、普段は別の仕事をしています。捕獲された動物は、従事者が仕留め、処分しています。命を奪うことになるので、従事者も心苦しい場面も多いわけですが、放置してどんどん住みづらくならないよう、捕獲を行ってくれています。銃を使っての緊急捕獲には色々な規制があり、近くにイノシシがいると連絡を受けても、すぐ対応することができず、もどかしいことも多くあります。普段から色々な機関と顔を合わせ、状況を共有し、連携を図っています。

▽色々な視点から解決方法を探る
生活環境課の業務は、住民生活に直結するため、トラブルの相談を受けることも多くあります。担当だけで解決しようとするのではなく、課内でよく話し合い、色々な視点から解決方法を探ることを心がけています。

◇笠森霊園
利用者の大半が町外在住、県外の方も多く、遠方のために墓所の返還を希望する方も徐々に増えています。墓参りや手続きにも時間や手間がかかるため、管理を請け負ってくれる団体を紹介するなど、適正に管理してもらえるよう努めています。

▼平野町長から
▽協働のまちづくりの典型分野
有害鳥獣の問題については、捕獲従事者の皆さんの努力で捕獲数は増えていますが、他からの流入もあるのか個体数が上回っている状況です。苦しいところではありますが、粘り強く地道に対応するしかないと思っています。高齢化で従事者が減っているのが一番の課題です。自然環境や生活環境を守る人が少なくなり、動物が増え、それを見守る人も少なくなるとどうしようもなくなってしまいます。町民の皆さんにも、罠など捕獲の資格を取っていただくなど、協力をお願いしたい分野です。負担が多くはなりますが、これは協働のまちづくりの典型だと思っています。行政で行うものと、町民の方に協力してもらうものを双方の話し合いの中で決めていければと思っています。
町で事業を持っている農業集落排水は生活に必要なライフラインですが、今後に大きな課題を感じています。20年後、人口が今の半分となり、加入者も半分になった場合、老朽化した施設の改修や排水管の入替えなどをこれまでと同じように行うことは困難だと思っています。将来を想定して考えなければいけません。経営の見直しなども含め、緊急的に対応しなければならないと考えています。笠森霊園についても同様です。いずれの事業も厳しい状況に置かれていますが、健全経営に繋がるよう、努力を重ねてもらいたいと思います。

▽町民に一番身近な存在
生活環境課の業務は一見地味に思えますが、住民が生活する上で必要な仕事を担っています。県の条例など上位の制度に基づくため、自治体の権限の中だけではできないことも多く、もどかしさを覚えることもあると思います。大変だとは思いますが、町民に一番身近な存在のため、相談しやすい体制を作り、関係機関と協議しながら、迅速に対応してもらいたいと思います。生活に直結しているゆえ、苦情を受けることの方が多い時もあるかもしれませんが、仕事を嫌がらず、しっかりと住民のために頑張ってもらいたいと思います。

◆生活環境メンバーインタビュー→→→墨田さんand鈴木さん
◇現場主義の姿勢で取り組む[墨田]
平成27年に入庁し、3年前に生活環境課配属となりました。有害鳥獣駆除や農業集落排水の維持管理等を担当しています。有害鳥獣に関しては、相談件数も多く、捕獲従事者も限られている中、全ての案件や要望に応えきれずもどかしい思いをすることもあります。今後も地域の皆様と協力しながら、現場主義の姿勢で取り組んでいきたいです。

◇町のために役立ちたい[鈴木]
6年前に入庁し、生活環境課は3年目になります。ごみ対策や環境保全に関する業務等を担当しています。業務をする上では、速やかな現状把握、細めな報告・相談、情報共有を大切にしています。関連する法令が大変多く、苦戦することもありますが、自分自身も長南町民なので、町のために役立てるよう頑張っていきたいです。