くらし 防災の豆知識 第33回 冬は火事の多い季節です

本格的な冬の到来です。冬は1年でも火災が最も発生する季節です。特に、12月は1年で最多の月で、最も少ない6月に比較すると2倍以上の発生件数となります。
消防庁の調べによると、令和6年の全火災件数約3万7千件中、ストーブが原因となったものは、全体の2.7%で10位ですが、放火を除く全焼死者の約10%がストーブによる火災で亡くなっており、原因としては「たばこ」に次いで第2位となっています。つまり、暖房器具は最も身近で危険な火災発生源となってしまいます。特に、火を使っていないので安全なイメージのある電気ストーブが原因となることが増えています。

1 その暖房器具は安全ですか?
昔から使っている物でも、後で不具合が見つかりリコールがかかっている場合があります。年に1回以上は、メーカーのホームページ等を確認してください。

2 安全装置は機能していますか?
暖房器具には、転倒や振動時に電源がオフになったり、緊急消火される機能が付いていますが、機能していますか?点検しましょう。

3 その場所で安全ですか?
暖房器具の周囲は、メーカー等で示された安全距離以内に燃える可能性があるものはありませんか?特に、暖房器具にカーテンや室内干ししている洗濯物が接触して火事になる例が多く報告されています。

4 正しく使用していますか?
就寝する際や外出する時など目を離す時は、わずかな時間でも、必ず、消火・コンセントから抜きましょう。また、給油をする際は使用説明書に従い、必ず、消火してから行いましょう。