- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都千代田区
- 広報紙名 : 広報千代田 令和7年(2025年)12月5日号No.1653
冬は風邪やインフルエンザだけでなく、「ノロウイルス食中毒(感染症)」にも注意が必要です。非常に感染力の強いウイルスです。今から予防を始めましょう。
■主な感染経路
◇食品からの感染
汚染された食品(特にかきなどの二枚貝)を生で食べたり、加熱が不十分な場合に感染。また、調理者の手を介して食品が汚染されることもある
◇人から人への感染
患者の吐しゃ物の飛沫や、便・吐しゃ物の処理時にウイルスが手に付着し、口に入ることで感染する。トイレの便座やドアノブなどを介した接触感染もある
■症状と注意点
◇潜伏期間
24時間~48時間
◇主な症状
吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発熱(37℃~38℃)など通常は1~2日で回復するが、ウイルスは便の中に数日~数週間残ることがあり、回復後も感染を広げる可能性がある。症状が出ない人もいるため、体調に関係なく予防が大切
■予防の4つのポイント(厚生労働省推奨)
◇持ち込まない
体調が悪いときは食品を扱わないようにする
◇つけない
手洗いを徹底し、食事前、調理前、トイレのあとは必ずせっけんで洗うことが重要
※アルコール消毒だけでは効果が不十分
◇やっつける
食品は中心温度を85℃~90℃で90秒以上加熱する。調理器具は洗浄後、熱湯(85℃以上で1分)または塩素系漂白剤で消毒する
◇広げない
おう吐物や便の処理には使い捨て手袋とマスクを着用し、換気しながら塩素系漂白剤でしっかり消毒する
■感染が疑われたら
すぐに医療機関へ。特に乳幼児や高齢者は重症化しやすいため、早めの対応が重要。自己判断での下痢止め薬の使用は避け、脱水予防のため水分補給を行う
■今日からできる予防習慣
ちょっとした心がけが、家族の健康を守ります。今日から始めてみませんか。
・外出後の手洗い
・調理前後の手洗い
・食材の十分な加熱
・おう吐物や便の処理は慎重に
問合せ:
生活衛生課食品監視指導係【電話】03-5211-8169
食品監視指導係【電話】03-5211-8168
