子育て 【特集】小学生記者が探る!私たちの給食の秘密(1)

子どもの頃に食べた給食。しかしながら、給食がどのような想いでどのように作られているかを知る機会はあまりありません。そこで、今号の特集では、お茶の水小学校の給食と給食に携わる栄養士について、小学生記者とともに取材しました。

「私たちは保健給食委員会の委員長と副委員長をしています。委員会活動で学んだことを生かして、私たちの給食の秘密を探っていきます。」

■給食クイズ
昨年全校児童に向けて給食についてのクイズを行いました。
クイズの答えは特集のどこかにあります。ぜひ探してみてください。

Q1 給食室では、毎日、何人分の給食を作っているでしょうか。
(1)250人分(2)360人分(3)420人分

Q2 給食室では、朝、何時から給食を作っているでしょうか。
(1)6時(2)7時(3)8時

Q3 給食のカレーやみそ汁は、どの大きさの「なべ」を使って作っているでしょうか。
(1)家庭で使う大きいなべ
(2)教室にとどく大きな入れ物(食缶)
(3)直径120cmの特別なとても大きいなべ

Q4 給食で残った食べ物は、どうなるのでしょうか。
(1)ごみになる(2)畑の肥料になる(3)鳥や豚のえさになる

Q5 給食室には、手洗い場はいくつあるでしょうか。
(1)4個(2)7個(3)9個

■栄養士さんを直撃!
お茶の水小学校で管理栄養士として働いている松本先生に気になる給食のあれこれについて聞いてみました。

―どうして小学校の栄養士さんになられたのですか。
「小学校からバレーボールを続けていて、体重の管理やBMIの測定をしていく中で、食べたものがすぐ体に直結することを感じました。そこでもっと栄養について、詳しく学びたいと思ったのがきっかけです。」

―給食はすべて手作りですか。
「今日のおみそ汁は昆布とかつお節からだしを取っています。カレールーも市販のものは使わずに、小麦粉とバターで作ります。化学調味料は使わず、素材の味を大切にしています。すべて手作りだからおいしいんですよ。」

―材料はどこから買っていますか。
「給食を作るうえでいちばん大事なのは、安全であること。そして決まった時間に食べられるようにすることです。そのためには安全な食材が毎日遅れずに納品される必要があります。できるだけ区内の会社から仕入れています。」

―献立のカロリーを見るとすべて500キロカロリー〜600キロカロリーでまとめてありますが、どのように計算していますか。
「低学年、中学年、高学年でそれぞれ必要なエネルギーが違うので、メニューは同じでも量を変えています。パンの大きさを変えたり、今日の献立で言えばししゃもは低学年は1本ですが、他の学年は2本にしたりです。献立表のカロリーは中学年の量で表示しています。」

―献立を毎月考えるのは大変ですか。
「献立作りはいろいろなことを考えなくてはいけません。給食には栄養価の基準があり、一食当たりのエネルギーやたんぱく質の量、塩の量も何グラム未満と決まっているのです。それに1食当たりの予算があるので、その金額に収めなくてはいけません。その他に旬のものを取り入れるようにしています。旬のものはおいしく、価格も抑えられますからね。学校や季節の行事とかも考えて、献立を組み立てています。たくさんのことを考えなくてはいけないので少し大変ですが、皆さんが楽しそうにおいしいって食べてくれることが何よりも励みです。」

―食物アレルギーのある児童の献立はどうやって決めていますか。
「食物アレルギーのある児童が安心・安全に学校生活を送ることができ、健やかな成長を支えることが前提です。そのうえで食物アレルギーのある児童もなるべく同じものを食べられるように献立を考えています。小麦粉の代わりに米粉、牛乳の代わりに豆乳を使うなどの工夫をしています。それでもすべての献立でアレルギー原因食物を使用しない給食にするのは栄養バランスへの影響があるため、必要に応じた対応にしています。」

―食物アレルギーのある児童の管理はどうしていますか。
「児童ごとに食物アレルギーに関する書類を作り、管理職、担任、養護の先生方や調理員さんが事前に内容を確認します。対応食は黄色の専用食器に盛り付け、ラップをしてラベルを貼ります。確認記録簿を使用し、調理員さん、担任の先生が間違いなく調理、盛り付けされているかチェックし、担任の先生が配膳の前に本人へ渡します。」

―ご飯を食べるときには普通はお茶などですが、給食ではなぜ牛乳なのですか。
「いい質問ですね。皆さんは今がいちばんの成長期。成長期には骨や歯を健康に、丈夫にするためのカルシウムが必要なのです。カルシウムの吸収率がいちばん高いのが牛乳。もちろん他の食材にも入っていますが、小松菜からカルシウムをとるとなると、そんなにいっぱい食べられないでしょう。でも牛乳は手軽に必要なカルシウムをとることができます。毎日の牛乳で成長期に欠かせないカルシウムを摂取してほしいので、残さず飲んでほしいなと思います。」

―これから挑戦したいことは。
「アレルギーのある児童も食べられる行事食やイベント食の開発に力を入れたいです。また、日本の文化や伝統を子どもたちに学んでもらえるように、郷土料理の献立作りにも励んでいきたいです。」

◇区公式YouTubeで『密着!栄養士の1日』
栄養や食物アレルギーを考え、献立を作っている栄養士さんに密着取材を行いました!給食がどのように出来ているのか、栄養士さんがどんなことをし、どんな思いで働いているのか…。
ぜひ、「栄養士の1日」をのぞいてみてくださいね!