くらし 【特集】目黒区(めぐろく)の多文化共生(たぶんかきょうせい)のかたち(1)

共(とも)にくらす、扉(とびら)ひらく。
Live Together, Open the Door

区には、さまざまなルーツや文化的背景を持つ人たちが暮らしています。
日々の生活の中で生まれる出会いや交流は、互いを知り、支え合う力になります。
文化や言葉の違いに心の扉を開くと、新しい視野や学びが広がっていきます。
このまちで共に暮らす人々の姿と多様性を支える取り組みを紹介します。

■DATA 目黒区に住む外国人
昨今、区内に住む外国人住民が増えています。人口比率にすると、約4.2%が外国籍のかたです。上位を占める国籍・地域は中国、韓国・朝鮮、米国、台湾、フィリピン。さまざまな人が区内で暮らしています。異なるルーツを持つ人々が住んでいるということは、それだけ多様性に満ちあふれた環境であるということ。暮らしの中にある多文化共生を一緒に見てみましょう。

区内に住む外国人の推移

(各年10月時点)

令和7年国籍・地域別割合

■目黒区に住む外国の人たちand外国人と関わる目黒区の人たち Real Voice
◆目黒区に住む外国の人たち
◇リュウさん
20代・区在住歴2年7カ月・中国の福建省にルーツ
日本人は普段の生活の中でもしっかりルールを守っているのが印象的です。私もごみを捨てる時には細心の注意を払って分別するようになりました。日本人のかたとこれから料理交流会をやってみたいと思います。自国ならではの料理を一緒に作りたいです。

◇スリさん
40代・区在住歴7年・インドネシアのチルボンにルーツ
職場やモスク(イスラム教の礼拝堂)に近いので、目黒区に住むことに決めました。近所の方々は親切で温かく、この前はあるご高齢のかたがコンビニで見つけたハラール食品※を買ってきてくださいました。本当は地域の活動にも参加してみたいのですが、どのように参加すればよいのか分からずにいます。
※イスラム教に沿って加工された食べ物

◇LLさん
30代・区在住歴2年・中国生まれで来日する前はアメリカのニューヨークに在住
日本人の友人は相手のことを考える気遣い上手。共感や思いやりについて多くを学びました。料理を作るのが好きで、日本の友人にはアメリカ料理や中国料理を作ることが多いのですが、日本食のレシピにも挑戦しています。忙しい中でも気軽にできる文化交流なので、これからも続けていきたいです。

◆外国人と関わる目黒区の人たち
◇中山さん
10代・区在住歴15年
地域で日本語学習のサポートをしていますが、多文化に触れることで視野が広がり、学ぶことは私の方が多いです。国籍や文化の違いよりも共通点の方がたくさんあると実感します。今後も地域での交流の場に積極的に参加し、外国人・日本人という線引きを越えたつながりを広げたいと考えています。

◇永井さん一家
お子さんの区在学歴1年6カ月
区の交流イベントを通じて、職場や学校だけでない地域とのつながりを感じることができ、自分たちにできる小さな地域貢献と思っています。日本人の日常生活に興味がある外国人が多いことに気づき、日常生活の中で、外国人が興味を持つものはなんだろうと探すようになりました。

◇中西さん
70代・区在住歴約40年
地域日本語教室のボランティアをしています。着物体験やお花見などで交流を深めた経験から、世界の国々が身近になった気がします。交流を深めた外国人とはその後も長くお付き合いが続いています。これからも外国人にとって不慣れな場所での、言葉や生活などをお手伝いしていきたいです。