スポーツ 【新春鼎談】誰もが気軽に楽しめる車いすラグビーの魅力。(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都渋谷区
- 広報紙名 : しぶや区ニュース 令和8年(2026年)1月1日号
―車いすラグビー金メダリストと語る、渋谷で応援する・体験する・つながるパラスポーツの新たな楽しみ方。―
■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
2026年新春。車いすラグビー日本代表の島川慎一さんと池崎大輔さんを迎え、車いすラグビーの魅力と今後のパラスポーツの展望について語り合いました。
[車いすラグビー]
パラリンピックで車いす同士のぶつかり合い(タックル)が唯一認められている競技で、迫力あるコンタクトプレーが魅力です。四肢に障がいのある選手が、1チーム4人でプレーします。選手には障がいの程度に応じて0.5~3.5の持ち点が与えられ、4人の合計が8点以内になるようにチームが編成されます。2.0以上の選手は主にゴールを狙う攻撃を担うハイポインター、1.5以下の選手は主に守備を担当するローポインターと呼ばれます。
・車いすラグビー日本代表・パリ2024パラリンピック競技大会金メダリスト 島川慎一(しまかわしんいち)さん
「ぜひ、車いすラグビーを観戦したり、体験したりしてみてほしいです!」
昭和50(1975)年生まれ。21歳の時、交通事故により頸髄(けいずい)を損傷し、車いす生活となる。24歳の時の車いすラグビー観戦をきっかけに競技開始。力強いタックルとスピードを武器に、アテネ2004大会から日本代表に選ばれ続けている日本の攻守の要。リオ2016大会・東京2020大会では銅メダルを獲得し、パリ2024大会では悲願の金メダル獲得に貢献。2005-2006シーズンからアメリカ国内リーグに挑戦し、Phoenix Heat(フェニックスヒート)に所属。2005-2006シーズンの全米選手権で初優勝を果たし、外国人選手としては初となる年間最優秀選手賞を受賞。アメリカ国内リーグには、計6シーズン参加し、そのうち2シーズンで全米優勝を成し遂げた。
・車いすラグビー日本代表・パリ2024パラリンピック競技大会金メダリスト 池崎大輔(いけざきだいすけ)さん
「今年の世界選手権も頑張ります。応援をよろしくお願いします!」
昭和53(1978)年生まれ。6歳の時、手足の筋力が低下していく指定難病「シャルコー・マリー・トゥース病」と診断される。高校時代に車いすバスケットボールに出会い、その後クラブチームに誘われて、29歳で車いすラグビーに転身。32歳で日本代表に選出される。鍛え上げた体幹が生み出す漕ぎ出しのスピードと巧みな車いす操作を武器に、世界における日本代表の躍進に貢献。リオ2016大会・東京2020大会では銅メダルを獲得し、パリ2024大会では悲願の金メダル獲得に貢献した。
・渋谷区長 長谷部健(はせべけん)
「車いすラグビーをはじめとするパラスポーツを今年も一緒に盛り上げましょう!」
長谷部:あけましておめでとうございます。
島川・池崎:あけましておめでとうございます。
長谷部:2025年はお二人にとってどのような1年でしたか?
池崎:パリ2024パラリンピック競技大会(以下「パリ2024大会」)で金メダルを獲得し、ありがたいことにその反響が2025年も続きました。競技で体を動かす時間より、講演などで“口を動かす”ことが多かった1年でしたね。ただ、その分、より多くの人に車いすラグビーの魅力を伝えることができたと思います。
島川:パリ2024大会後に渋谷センター街で行われた祝賀パレードでは、渋谷の皆さんに温かく迎えていただき、とてもうれしかったです。その気持ちを胸に2025年はトレーニングを再開し、次の目標に向けて動き出すことができました。そして、11月の「2025ワールド車いすラグビーアジア・オセアニアチャンピオンシップ」で優勝したことで、世界選手権への出場資格を無事に獲得できました。
長谷部:渋谷区と車いすラグビー日本代表のご縁は、リオ2016パラリンピック競技大会から約10年続いています。2025年も学校訪問やパラスポーツ普及イベントにご協力をいただきました。区民の皆さんがパラスポーツの魅力をより身近に感じる機会をサポートしていただき、とても感謝しています。
◆車いすラグビーは、「選手の年齢層が広いこと」が特徴の一つです。チームの中で普段どのようなことを心掛けていますか?
島川:私はチーム最年長ですが、メンバーには「コートに入ったら年上も下も関係ないから、遠慮なく何でも話そう」と常に伝えています。
池崎:信頼関係があってこそ、チームは強くなると思っています。日本代表は世界トップレベルの選手が集まっていて、年齢や考え方をはじめ、競技を始めた背景も全員異なります。だからこそ、密なコミュニケーションが必要であり、それぞれの違いを認め合い、一つにまとまる力こそが、今の日本代表の強さにつながっていると感じています。
