- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都杉並区
- 広報紙名 : 広報すぎなみ 令和7年12月15日号 No.2418号
─花をより美しく育てるために大切なことは何ですか?
いかに丁寧に育てるか、に尽きるのではないでしょうか。よく観察し、植物の声をよく聞くこと。例えば、葉が少しだけ虫に食べられたりしていてもパッと見ただけでは気づけません。葉の色・大きさ、茎の伸び方などをしっかりと確認し、光・肥料・水が足りているのかも含めて日々丁寧に向き合う。その中で何か気づいたらすぐに対処する。その繰り返しが美しい花を咲かせることにつながると思います。株分けして育てるのではなく種から育てるクリスマスローズは、人間と同じように二つとして同じ顔にはならないのが面白いところ。ぜひたくさんの方に知ってもらい、身近な所で親しまれる花になってほしいと願っています。
■杉並の地で、農業に携わることへの思い
─区内では農家が減少傾向にあり、都市化の中で農業を継続する難しさなどありますか?
都市農業においては住宅街に隣接して畑がありますので、薬品をまくときに通行人がいないかどうか注意しながら行うなど、やはり配慮が必要な面はあります。堆肥を入れたときはどうしてもにおいがあるので、仕方ないとはいえ周囲の方々への影響は気にはなりますし、うちは花なのでそうでもないのですが、野菜を作っている農家は土埃にも気を使っていると聞きます。配慮すべきところは気をつけながら、地域の皆さんに都市農業の重要性などを伝えていけるといいですね。毎年、区内の中学生が職業体験として農家の仕事を体験する機会もあります。そういった取り組みを通して、農業の魅力を子どもたちにも伝えていければと考えています。
─長く農業に携わり、改めてその良さとはどんなところだと感じますか?
日々植物を相手にする仕事ですから、私自身はストレスの少ない仕事だなと感じています。自分で種をまき、大切に育て、そして花が咲くというのは今でもとても嬉しいもので、そういったシンプルな喜びをじかに感じられるのは、農業ならではの良さと言えるのではないでしょうか。
─まちの人々との距離も近い都市農業。地域とどのような関わりを持ち、どのような活動をされていますか?
区からの委託として、農業者の仲間たちと年6000本ほどの苗木を供給しています。その中で野田園芸のクリスマスローズも年300本ほど納めていて、そうした苗木はイベントを通して区民の皆さんの手に届けられたり、公共施設の花壇に植えられたりしています。そのほか、近所の学校や、新しい公園ができるときなどに苗木を寄付する機会もあります。誰かの手に届いた苗木がまちで植えられていると思うと、花と緑を増やすことに貢献できているのかなと、それもまた嬉しい気持ちになるものです。

区内の農業では、野菜・果樹のほか、植木・切り花なども多く栽培され、農地面積は農地のある特別区11区の中で5番目の広さです。
農家戸数:119戸
農地面積:36.21ha
(4月1日時点)
野菜の生産量ベスト3:
1位 トマト…81t
2位 ダイコン…75t
3位 ナス…71t
東京都産業労働局農林水産部「東京都農作物生産状況調査結果報告書(令和5年度)」

ふれあい農業すぎなみ 農産物直販マップでは、区の生産者や新鮮採れたて野菜を購入できる場所を紹介しています。産業振興センター(上荻1-2-1 Daiwa荻窪タワー2階)、区役所1階、区民事務所、地域区民センター、図書館などで配布しています。または区HPからもご覧いただけます。
問合せ:産業振興センター都市農業係
■YouTubeで配信中!
すぎなみビト「野田一郎さん」のインタビュー動画を、右2次元コードからご覧いただけます。
※2次元コードは本紙参照
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