くらし 特集 としまの安全・安心を守る (2)

■特殊詐欺被害にあわない対策を
相手を信用させて、電話やメールなどを通じて金銭をだまし取る「特殊詐欺」。警察官、家族や知人を装った詐欺、還付金詐欺、SNSを通じた詐欺……。
人の心の隙につけ込む手口は近年ますます巧妙化しており、誰もが狙われる可能性があります。
被害にあわないために、正しい知識を身につけておくことが大切です。

◆巧妙化する特殊詐欺の今
○年々1件あたりの被害額が増加
豊島区民の特殊詐欺被害額
(令和7年1~9月末の合計)
約5億6,750万円
前年同期比 約3億2,950万円 増
○1件あたりの平均被害額
(令和7年1~9月末の状況)
約873万円
前年同期比 約630万円 増

動画を見て被害防止!特集詐欺の手口を知ろう
(特殊詐欺根絶アクションプログラム・東京)
※詳しくは本紙をご覧ください。

◆20~60代の現役世代にも被害が拡大
今年の1~6月(上半期)で、東京都の特殊詐欺被害者の約6割が若者を含む60代以下でした。また、東京都特殊詐欺被害のうち、警察官を装う「警察官騙り」などの「オレオレ詐欺」が約7割を占めています。

○東京都特殊詐欺被害件数(年代別)

令和6年上半期1,538件
令和7年上半期2,163件

20代以下
令和6年上半期 36件
令和7年上半期 237件(前年比6.5倍)

30代
令和6年上半期 35件
令和7年上半期 260件(前年比7.4倍)

40代
令和6年上半期 49件
令和7年上半期 198件(前年比4.0倍)

50代
令和6年上半期 83件
令和7年上半期 260件(前年比3.1倍)

60代
令和6年上半期 283件
令和7年上半期 342件(前年比1.2倍)

現役世代に被害急増中

70代
令和6年上半期 412件
令和7年上半期 311件

80代
令和6年上半期 559件
令和7年上半期 480件

90代以上
令和6年上半期 81件
令和7年上半期 75件

◆私たちにできること
特殊詐欺の手口を知り、警戒する

○COMMENT
まち全体で防犯意識を高め、詐欺ゼロの安全な豊島区へ。
としま防犯アイドル 宇崎 真里愛さん(うざきまりあ)
特殊詐欺被害防止の活動に取り組むなかで感じるのは、身近なところでも被害が起きていること、そしてその手口が年々複雑で巧妙になっていることです。詐欺と聞くと高齢者が狙われる印象があるかもしれませんが、最近はSNSなどを使って若い世代を標的にするケースも増えています。年齢を問わず、一人ひとりが気をつけなければなりません。
被害にあわないために大事なことは2つ。1つは、詐欺の手口を知り、日頃から備えること。例えば、電話での詐欺が多いとわかれば「知らない電話番号には出ない」、「自動通話録音機を活用する」などの対策ができます。もう1つは、何かあったときに周りへ相談できる関係づくり。防犯の基本は「あいさつ」とも言われます。皆さんにもぜひ、地域のつながりを通して意識を高めていただきたいです。
人の優しさや不安につけ込んでお金を奪う詐欺は、絶対に許せません。これからも活動を通じて、明るく安全な豊島区を皆さんと一緒に作っていけたらうれしいです。

としま防犯アイドルの活動
区内のパトロールやごみ拾い、防犯キャンペーンに数多く参加。
特殊詐欺被害の防止にも力を入れ、街頭と青色防犯パトロールカーでの呼びかけや、SNSでの注意喚起を積極的にしています。

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問合せ:治安対策グループ【電話】03-3981-1433