- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都豊島区
- 広報紙名 : 広報としま 令和7年12月1日号(特集版)
■冬季も食中毒予防を徹底しよう!
冬季は流行性胃腸炎の流行に伴い、ノロウイルス集団食中毒が急増し、12月~翌2月頃にピークとなる傾向があります。特に乳幼児や高齢者は重症化しやすいので注意が必要です。発生件数の多い食中毒の特徴と予防法を確認しましょう。
(1)ノロウイルス(ウイルス)
感染した人が調理した食品や、ウイルスの蓄積した加熱不十分な二枚貝を食べることで感染します。
症状が治っても、しばらくはウイルスを排出し続けているといわれています。
○主な症状
おう吐、下痢、腹痛、発熱など
○予防ポイント
・加熱が必要な食材は中心部まで十分に火を通す(85~90℃、90秒間以上)。
・トイレの後や調理の前は手指を石けんで丁寧に二度洗いする。
・症状があるときは食品を直接取り扱う作業を避ける。
・二次感染防止のため、おう吐物や下痢を処理する際は換気し、マスク、手袋をして直接触れないようにする。
※ノロウイルスはアルコールへの耐性が強いため、塩素系漂白剤で消毒しましょう。
(2)カンピロバクター(細菌)
主に生または加熱不十分な鶏肉から感染します。非常に少量の菌でも食中毒を引き起こし、
潜伏期間が2~7日(平均2~3日)と長いのが特徴です。
○主な症状
発熱
腹痛
下痢
筋肉痛
吐き気
など
○のポイント
・生の肉を切った包丁、まな板を他の食材にそのまま使わない。
・食肉は中心部まで十分に加熱する(75℃、1分間以上)。
・外食で鶏肉料理を食べるときは、よく加熱されているか確認する。
(3)アニサキス(寄生虫)
アニサキスの幼虫は、最も多い感染源のサバをはじめ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類(150種以上)に寄生しています。酢、しょうゆ、わさびなどの調味料では死滅しません。
○主な症状
激しいみぞおちの痛み
吐き気
おう吐
など
○予防のポイント
・生魚を刺身にするときは速やかに内臓を取り除くか、十分に冷凍する(-20℃で24時間以上)。
・十分に加熱する(中心温度60℃、1分間以上)。
・目視で確認して、アニサキスを除去する。
問合せ:食品衛生グループ【電話】03-3987-4177
