- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都足立区
- 広報紙名 : あだち広報 2025年12月10日号
「区役所の仕事」といわれても、イメージが湧きにくい方も多いのではないでしょうか。今号では、区役所の仕事の中から一部の現場をピックアップしてご紹介します。
■[私たちのミッション]災害時のトイレ問題を解決する
防災戦略課災害時 トイレ計画担当 齋藤(さいとう)係長
災害対策のなかでも、近年特に注目されているのが「トイレ対策」です。区には、災害時のトイレに関する課題に専門的に取り組む職員がいます。
◆トイレ対策で命を守る
大規模災害が起こると水洗トイレが長期間使用できなくなり、特に避難所などでトイレの衛生環境が悪化します。過去の災害では、このような状況が一因となり死に至る「災害関連死」が多数報告されており、トイレ対策は急務です。区では、安全で質の高い生活環境を確保するために、「災害時のトイレ確保・管理計画」を7年度中に策定し、対処していきます。
◆災害時でも安心して使えるトイレを確保
これまでの災害で、仮設トイレに関する課題が多く浮き彫りになりました。特に深刻なのは、し尿の汲(く)み取りが追い付かず使用不能になってしまったことです。これを教訓とし、近年は汲み取りの必要頻度が大幅に減少した災害用トイレが登場しており、区でも試験導入する予定です。
▽従来の仮設トイレの課題
・手狭で暗い
・和式が多い
・汲み取りが追い付かない
◆自分で自分を守る備えを
災害に備えて区でも対策を行っていますが、発災直後3日間は公的支援が困難になることが想定されます。携帯・簡易トイレを備蓄すると同時に、使い方を日ごろから確認し、いざというときに使えるようにしておくことも大切です。
▽1人1日5回×(かける)3日分以上を用意しましょう
・携帯・簡易トイレ一式
・汚水の再生循環で、上下水道が止まっても使用できる災害用トイレを8年3月から試験導入予定
問い合わせ先:防災戦略課 災害時トイレ計画担当
【電話】03-3880-5082
■[私たちのミッション]きれいなまちを守る
生活環境保全課 不法投棄担当 菊地(きくち)係長
区では、まちをきれいにすることで、より安全・安心な足立区を実現していく「ビューティフル・ウィンドウズ運動」を推進し、様々な事業に取り組んでいます。
▽美しいまちは安全なまち
不法投棄物を放置すると、その場所にさらにごみが捨てられていく悪循環に陥り、治安の悪化につながります。6年度は約1,600件の通報を受け付けて各管理者に対応を依頼し、約7,000個の不法投棄物を撤去。そのうち約6割を自転車が占めました。
・川に冷蔵庫が不法投棄されていたことも
▽落書き、決して放置しません
区民の皆さんからの通報で発見するほか、区職員が区内を点検して落書きがないかを確認しています。道路設備や電柱など公共物への落書きに対応しているだけでなく、民有地の落書きの場合は、所有者に無料で落書き消去の支援を行っています。
・区職員が専用の道具で落書きを消去
・6年度に消去した落書きは約180件
▽違反広告物を許さない
電柱・ガードレール等に無許可で掲出されている張り紙などの違反広告物は、まちの景観を損なうばかりでなく、交通安全を阻害する要因にもなっています。違反広告物を無断ではがすと法律違反となる場合があるため、区長から委嘱を受けた500人のボランティア(11月1日時点)と協力し、除却しています。
・歩道などに掲示された違反広告物。6年度は約1万5,000枚を除却
通報・問い合わせ先:
・不法投棄・落書き…不法投棄・落書き110番【電話】03-3880-5300
・違反広告物…道路管理課 占用係【電話】03-3880-5907
問い合わせ先:報道広報課 広報係
【電話】03-3880-5815
