- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都江戸川区
- 広報紙名 : 広報えどがわ 令和7年10月15日号
■持続可能な公共施設の運営を目指して
次に、「公共施設の整備」について申し上げます。
本区ではこれまで、令和3年に「ともに生きるまちを目指す条例」、翌年に「共生社会ビジョン」、そしてそれらを踏まえて令和5年に、将来にわたる公共施設整備の考え方をまとめた「公共施設再編・整備計画」を策定してまいりました。
この計画の中で掲げた今後の施設整備の方向性に基づき、このたび、文化・スポーツに親しむ環境整備の考え方について取りまとめた「文化・スポーツ基本構想」を策定いたします。
また、福祉・子育ての分野においても必要となる施設整備を進めてまいります。
まず、医療的ケアや継続的な治療が必要な子どもたち、そしてそのご家族が安心して過ごせる場として、ホスピス機能やショートステイ機能、遊び場機能などを備えた障害児のための複合施設を、都内で初めて整備してまいります。区有地を活用し、民設民営での整備を目指します。
また、家庭や学校の中に居場所を見つけることができずに孤立している子どもたちを支援するため、生活習慣の形成や学習のサポート、栄養バランスの取れた食事の提供などを行う「児童育成支援拠点」も整備してまいります。まずは区内に3カ所設置し、関係機関とも連携しながら包括的な支援を行うとともに、虐待の未然防止にもつなげてまいります。
一方、スポーツの面では、障害がある方でも気兼ねなく利用できる「共生型」の陸上競技場や複合スポーツ施設を整備することに加え、「スピアーズえどりくフィールド」においては客席数の拡充などを検討しています。
また文化の面では、船堀四丁目地区に建設予定の再開発ビルにおける、新しいスタイルの図書館機能を含む複合施設の整備に向けて検討を進めてまいります。
さらに、日光林間学校についても整備指針を策定し、区内小・中学校の児童・生徒が利用できる林間学校として再建を進めてまいります。小・中学校で利用しない日は、一般の方々に利用していただける施設にしていきたいと考えています。
そして、これらの施設整備に当たっては、民間の知恵と力を積極的に取り入れてまいります。その一環として、民間の方々と意見を交わす「えどがわ共創プラットフォーム」を設置し、幅広くアイデアや提案を募る体制を整えます。民間企業のノウハウや資金を活用させていただくことで、質の高いサービスを提供しながらも、財政的な負担を軽減し持続可能な施設運営を目指してまいります。
■先人の歩みを未来への道しるべに
最後になりますが、先日の敬老の日を含む3連休、区内では計37カ所で「長寿の集い」が開催されました。私も全ての会場にお邪魔しましたが、どの会場も、お子さんから高齢の方まで、多くの方の笑顔であふれていました。たくさんの元気をいただくとともに、本区に根付く世代を超えた「人と人とのつながり」は、こうした皆さまによって育まれてきたのだとあらためて感じることができました。
現在区内には、100歳以上の方が200名以上いらっしゃいます。統計を取り始めた昭和38年には一人もいらっしゃいませんでしたので、今とは大きく状況が異なっていたことが分かります。
今年は昭和元年からちょうど100年に当たりますが、昭和という時代は戦争を経験し、そこからの復興を経て高度経済成長を果たすなど変化の大きい時代でした。本区は昭和7年に誕生しましたが、ごみ公害などのいわゆる「三大公害」への対応をはじめ、学校や地域施設などの整備、環境をよくする運動や緑化運動など、例を挙げれば切りがないほど、区民の皆さま、議員の皆さま、そして行政が一致団結してまちを作ってきた歴史があります。
こうした中で、先人の皆さまは力を合わせて着実に歩みを進め、その歩みは今の私たちの暮らしに確かな道筋を示してくれました。私たちはその歩みをたどって多くを学び、今の「住みよい江戸川区」を次の世代へしっかりと引き継いでいく責任があります。引き続き区民の皆さま、議員の皆さまとともに、未来を担う世代に誇れる区政を築いていきたいと思います。
さて、今回提案いたします補正予算ですが、一般会計、特別会計合わせて、総額は46億1千万円余であります。本定例会には、これら補正予算に加え、条例改正の他、学校改築工事等に伴う契約議案や副区長の選任同意など、合計で22件の議案をお諮りしています。また、決算の認定など4件の報告事項もございます。それぞれご審議の上、ご決定いただきたいと存じます。
