くらし 〔水に流せない〕くらしを支える 下水道のハナシ

普段、何気なく使用している下水道。実は、生活排水や雨水を適切に処理し、快適で衛生的なまちづくりに欠かせない役割を担っています。
※詳細は本紙をご覧ください。

◆下水道が使えなくなると…
台所やお風呂の水が流せなくなるほか、トイレも使えなくなり、悪臭や衛生面での問題が発生するなど、日常生活に大きな支障をきたします。

◆下水道の三大役割
◇まちを清潔に保つ
汚水を排除することで、悪臭や害虫の発生を防ぎ、まちを清潔に保ちます。

◇浸水を防ぐ
雨が降った時、雨水をすばやく排水することで、道路などの浸水を防ぎます。

◇自然環境を守る
汚水をきれいにして川や海に戻すことで、水質を保ち自然環境を守ります。

◆下水道の豆知識
◇豆知識(1) 汚水はどこに行くの?
市内の下水道管の総延長は2,232.6km。これは北海道札幌(さっぽろ)市から沖縄県那覇(なは)市までの直線距離と同程度。地域ごとの水再生センター(下水処理場)に送られ、きれいな水に生まれ変わった後、川へ放流されます。

◇豆知識(2) 下水道には2つ種類があります
下水道には、汚水と雨水を別々の管で流す「分流式」と、汚水と雨水を1本の管でまとめて流す「合流式」があります。

◆〔ご存じですか?〕下水道を安全に保つ、市の取組
下水道管の腐食や劣化、破損などを放置すると、道路陥没などの事故を引き起こすことがあります。市では、こうした事故を未然に防ぐため、計画的にカメラなどを使った点検を行い、破損などの異常が見つかった場合は改修工事をしています。

◇緊急点検を実施中
1月に発生した埼玉県八潮(やしお)市の道路陥没事故を受け、下水道管路の重点調査を実施しています。調査の結果、異常が見つかった場合は速やかに補修工事を行います。

◆安定した下水道事業を継続していくために
下水道使用料は、主に維持管理のための費用に活用しています。今後、下水道管などの老朽化や資材価格の高騰などで、維持管理に必要な費用の増加が見込まれます。一方で人口の減少に伴い、使用料収入は徐々に減少する見込みです。
今後も安定した下水道事業を続けていくため、使用料についての検証や、新たな技術の取入など、さまざまな取組を進めていきます。

◆〔正しく使おう!〕下水道を守るためのポイント
家庭から流される油やごみが原因で、下水道管が詰まったり、悪臭が発生したりすることがあります。下水道を守るため、できることから始めてみましょう。

・油を流さない
そのまま流すと冷えて固まり、排水管の詰まりや悪臭の原因に。油は「ふき取る」「吸い取る」「使い切る」ようにしましょう。

・ごみを捨てない
野菜くずや食べ残しは、可燃ごみとして捨てましょう。

・排水口に髪の毛を流さない
排水口の髪の毛は、こまめに取り除きましょう。

・トイレットペーパー以外のものを流さない
ティッシュペーパーや紙おむつなどは流さないでください。

・薬品類を流さない
排水管を溶かしたり、変形させたりする薬品は流さないでください。

◇〔飲食店の皆さんへ〕グリース阻集器の設置と清掃を
飲食店では、油汚れや食べ物のカスなどの流出を防ぐ「グリース阻集器(グリーストラップ)」の設置が義務付けられています。油は、詰まりの原因になるだけでなく、悪臭や害虫の発生など、店舗の衛生環境にも悪影響を及ぼします。機器の定期的な清掃を行ってください。

問合せ:下水道課
【電話】649・2152【FAX】644・2411