くらし 市長コラム

八王子市長 初宿(しやけ)和夫

■こころの健康を支える地域社会に
午前6時の高尾登山電鉄の臨時便に乗り、節分行事に参加しました。麓の清滝駅は雨。高尾山駅に近づくにつれて雪に変わり、ゆっくりと綿雪が落ちる幻想的な朝でした。その後、八王子学生CMコンテスト表彰式に出席し、本市の魅力を伝える瑞々(みずみず)しい感性の内容に、早朝の綿雪を重ねながら見入っておりました。
また、先月の全関東八王子夢街道駅伝競走大会は晴天に恵まれ、選手の皆様が沿道の声援を追い風に、市内を全力で駆け抜けました。姉妹都市の苫小牧(とまこまい)市・日光市からも中学男子・女子チームに御参加いただけました。御協力いただきました市民の皆様と、関係者の皆様に感謝申し上げます。
さて、今月は自殺対策強化月間です。自殺の背景には精神保健上の問題のほか、過労、生活困窮、いじめ、孤立などの様々な社会的要因があり、日常生活の中の身近なところに、その要因が潜んでおり、複合的な対策が必要だと認識しています。
市では、こころの健康に関する啓発活動や相談窓口の充実を図り、安心して相談できる環境を整備しております。本市において、自殺を考えている人を周りの方々が気付き、必要な相談先につながり、見守っていけるような地域社会を築くことで、自殺に追い込まれることのない社会を実現してまいります。