健康 〔コラム〕歯科医師会

■妊娠中のお口のトラブル
妊娠により、女性ホルモンが増えることで口の中の状態は大きく変化します。口の中を正常に保つ唾液の分泌が減り、口腔内の防御機能が低下し酸性になりやすくなります。その結果、ムシ歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。
歯周病の妊婦さんは歯周病でない妊婦さんに比べて約5倍も早産になりやすいです。妊娠期には、女性ホルモンの増加により炎症に対する反応が増し、口の中での歯周病菌が繁殖しやすくなります。歯周病になると、体内を守ろうとする細胞から、出産のサインとなる物質が過剰に作られます。さらに、子宮の収縮を促進させる物質も作られ早産につながることがあります。
ムシ歯菌や歯周病菌は、生まれたばかりの赤ちゃんにはいません。親や家族がこれらの細菌を持っていると、唾液を介して赤ちゃんに感染します。出産前に家族全員でムシ歯治療や歯周病治療を受けることは、赤ちゃんへのムシ歯菌・歯周病菌の感染リスクを大幅に減らすために重要です。また、出産後は赤ちゃんのお世話が最優先になり、自分の時間を確保することが難しくなります。出産前に歯科治療を終わらせておく方が望ましいでしょう。
生まれてくる赤ちゃんのお口の健康を守るためにも、かかりつけ医での定期健診を家族で受けることが大切です。

東村山市歯科医師会