健康 [コラム]歯科医師会

■くいしばりや歯ぎしりについて
くいしばりや歯ぎしりは起きている時に起こる覚醒時ブラキシズムと寝ている時に起こる睡眠時ブラキシズムにわかれます。原因ははっきりとは解明されていませんがストレスや脳の活動が起因と言われています。
まず、覚醒時ブラキシズムについてです。人は安静時には上下の歯は接触せず、1~3ミリ程度離れているのが正常です。歯が接している時間は食事や会話で1日に10分程度と私たちが想像しているより短いのです。上下の歯を安静時にくっつけてしまう癖を歯列接触癖といいます。弱い力でも持続的に咬み合わせる事で歯に負担を与えてしまいます。
次に睡眠時ブラキシズムについてです。眠りの浅いレム睡眠時に起きます。歯ぎしりは一晩中ではなく時間にすれば短時間に起きています。無意識下なのでとても強い力がかかってしまいます。
双方とも症状としては咬んだ時に歯が痛い咬合痛(こうごうつう)、冷たいものにしみる等の知覚過敏症状、顎の痛みやほっぺたあたりの筋肉痛などがあります。対策として覚醒時ブラキシズムはくいしばらないように意識してやめる。睡眠時ブラキシズムについては無意識下のことなので、歯ぎしり自体は治せませんが、ナイトガードを作り歯の負担を減らすのも良いでしょう。心あたりのある方はまずはかかりつけの歯科に相談してみましょう。

東村山市歯科医師会