- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都多摩市
- 広報紙名 : たま広報 令和7年10月20日号
ID:1004939
■多摩市の決算額の分析
(1)多摩市の財政状況
財政状況は法律で定められている「健全化判断比率」の4つの指標で判断します。
多摩市の場合はさまざまなやりくりをした結果、4つの指標をすべてクリアしており、財政状況は健全と言えます。
(2)令和6年度決算の分析(一般会計)
▽歳出
歳出総額 636億336万円(令和5年度比 18億9,346万円増加)
・「民生費」(高齢者・障がい者・子どもなどの福祉に関する経費や生活保護費などの経費)は、引き続き増加し、平成16年度と比べて約176億円増加し2倍以上になり、全体の半分以上を占めています。高齢化などによって今後も増加していくことが見込まれています。
・「土木費」(道路や公園などまちづくりに関する経費)は、耐震化、老朽化の対応などにより、平成16年度と比べて2倍以上になっています。
▽歳入
歳入総額 657億9,310万円(令和5年度比 14億3,034万円増加)
・国や都からの補助金である「国庫支出金」や「都支出金」は、平成16年度と比べて2.6倍以上になっています。社会保障関係経費に対しての補助の割合が大きいため増加しています。
・「市税」は、平成16年度から大きく変動していませんが、生産年齢人口の減少や、ふるさと納税による市外への流出などにより、今後減少する可能性があります。
・地方債(借金)と基金(貯金)の取り崩しである「繰入金」は、今後、公共施設の更新や建設事業が控えているため、増加する見込みです
(3)基金と公債費の状況
▽基金(市の貯金)
・財源の不足を補うために積み立てる「財政調整基金」は、平成16年度から2倍以上増加しています。
・公共施設や都市基盤の整備保全のために積み立てる「公共建築物等整備保全基金」は、6倍近く増加しています。
▽公債費〔地方債(借金)の返済にかかるお金〕
・ニュータウン整備期に借り入れた校舎や用地などの費用の返済が進んでいることに加えて、借り入れの抑制などにより平成16年度と比べ約半分にまで減少しています。
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今後、市役所本庁舎や給食センターの建て替えなど多くの公共施設が更新の時期を迎えます。
これらに備え、計画的に基金の積立や公債費の返済を行ってきました。引き続き、お金が必要なときに備えて取り組みを行っていきます。
多摩市の財政状況は健全性を保っているけども、物価の高騰が続いていたり、生活を支えていくために必要なお金が増えていったり、公共施設を修理しなければいけなかったり、心配なこともあるんだニャ。これからもみんなで多摩市の財政状況をしっかり見守っていく必要があるんだニャ!
■令和6年度の行財政改革の取り組みについて
令和6年4月に本市での第10次の行革取組「多摩市行財政マネジメント計画・多摩市DX推進計画」を策定しました。この計画は、デジタル技術を活用したDX推進と行財政改革に関する計画を一体的にまとめたものであり、デジタルとアナログ双方の視点から市全体の行財政改革を推進しています。
計画初年度である令和6年度は、公共施設でのキャッシュレス決済導入、介護認定審査会のペーパーレス化、DX人財の育成に向けた研修実施などの取り組みを行いました。詳細は、公式ホームページをご覧ください。
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問い合わせ:行政管理課
【電話】338-6948
問い合わせ:財政課
【電話】338-6814
