- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都多摩市
- 広報紙名 : たま広報 令和7年10月20日号
■レイキャビク市と友好関係構築へ ~覚書を締結しました~
▽レイキャビク市との覚書締結
5月28日、アイスランドの首都レイキャビク市のヘイダ・ビョルグ・ヒルミスドッティル市長が多摩市を訪れ、友好関係を深めるための覚書を締結しました。締結式では阿部市長と「男女平等」「子どもたちの交流」について意見を交わし、今後の協力を確認しました。
その後は多摩中央公園を中心に多摩センター周辺を視察。特に被爆樹「アオギリ」の前では「非核平和都市宣言」「子ども被爆地派遣事業」が紹介され、ヘイダ市長も「戦争のない平和な世界の実現に向けて北欧諸国にも働きかけていきたい」と同意されていました。街並みや清潔さにも感動され、「Beautifuℓ!」と何度も口にされていました。
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▽「女性の休日」と男女平等
両市長の対談で中心となったテーマは「男女平等」です。アイスランドは世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で16年連続世界1位を誇り、政治・経済・教育など幅広い分野で女性が活躍しています。
その背景には、1975年に行われた「女性の休日」と呼ばれる歴史的なストライキがあります。当時、女性は家事や育児を一手に担い、職場でも賃金は男性の半分ほどでした。そこで10月24日、女性たちは仕事も家事もすべて休み、首都レイキャビクの広場に集結。参加者は国内女性の約90%に達し、社会は大混乱に。国中が「女性なくして社会は動かない」ことを実感しました。
この出来事をきっかけに女性の社会進出が進み、1980年にはヴィグディス・フィンボガドッティル氏が世界初の女性大統領(民主的選挙による)に就任。その後も多くの女性がリーダーとして活躍し、男女平等先進国としての歩みを進めています。
▽50周年を迎える「女性の休日」
今年は「女性の休日」から50年の節目。アイスランドでは記念行事が予定され、日本でも関連映画の上映や絵本の出版が行われます。
こうした世界的な動きにあわせて、多摩市でもレイキャビク市と共催で講演会を開催します。アイスランドの歴史や取り組みを知ることは、私たちの暮らしを見直すきっかけにもなります。ぜひこの機会にご参加ください。
・アイスランド講演会「女性の休日」
日時:11月14日(金)午後6時~8時
場所:中央図書館活動室1
定員:60人(申し込み先着順)
内容:トークセッション、現地記念行事の紹介
講師:
・森下詩子氏(映画配給会社kinoℓogue)
・前田君江氏(絵本出版社ゆぎ書房)
・レイキャビク市職員
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申し込み:11月13日(木)までに、インターネット手続きで、文化・生涯学習推進課へ
問い合わせ:文化・生涯学習推進課
【電話】338-6882
