- 発行日 :
- 自治体名 : 東京都大島町
- 広報紙名 : 広報おおしま 令和8年1月号
大島町長 坂上長一
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
大島町の皆さまにおかれましては、健やかに新年をお迎えになられたことと拝察いたします。
また、平素より町政の推進につきまして格別のご理解とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
昨年10月に発生した台風により、八丈町、青ヶ島村において、甚大な被害が生じました。被害を受けられた皆さまには、心よりお見舞い申し上げるとともに一日も早い復旧と平穏な日常の回復を心よりお祈り申し上げます。
さて、昨年は“いのち輝く未来社会のデザイン”をテーマとした大阪・関西万博が開催され、多地域間の交流や新たな文化・技術の発信が進み、日本全体が未来への希望と挑戦を発信した年でありました。
大島町においては、7月に伊豆大島火山博物館を「伊豆大島ミュージアム『ジオノス』」へとリニューアルオープンし、開館以来、来館者数は順調に増加し好評を得ております。昨年3月には「2025年東京国際ツバキ大会」のツアーが開催され、5月には外国籍クルーズ船の寄港があり、11月には日本では初となる「東京2025デフリンピック大会」が開催されました。大島町では一部競技として、オリエンテーリング競技が行われ、多くのアスリートや関係者を迎える貴重な機会となりました。また、オリエンテーリング競技では、ご視察で秋篠宮皇嗣妃殿下並びに悠仁親王殿下がお成りになりました。町民の皆さまの温かいおもてなしにより、大会は盛況のうちに終了し、大島町の魅力を国際社会に改めて示すことができました。
このように国際的にも注目され始めているところで、大島町が将来にわたって豊かであり続けるため今後の観光振興の指針となる「大島町観光総合計画」を本年3月に策定いたします。本計画では「訪れる人が暮らしたくなる島、伊豆大島」を目指す姿とし、地域資源の活用、多様化する観光ニーズへの対応、受け入れ環境の整備、魅力的な観光コンテンツの開発を官民一体となって進め、来島者誘致と満足度の向上を図っていきます。
近年では、地方の持つ自然・文化・安心感に注目が集まり、地方に暮らすことの価値が見直される中で、私たちの町においても従来の延長で対応するだけでは不十分な事もあり、新たな視点と果敢な取組が求められていると痛感しております。
本年は、次の三つを重点に据え、地域の持続可能な発展と住民福祉の向上に取り組んでまいります。
(1)地域の「人・暮らし」を守る強靭なまちづくり
本年は、全島避難を行った昭和61年の噴火から40年を迎えます。災害に強いインフラの強化・点検、子育て環境に対する支援、地域包括ケア体制のさらなる充実など、暮らしの基盤を築いていきます。また、時代に即したデジタル化の推進にも取り組み、行政サービスの利便性向上や情報発信の強化を図ることで、誰もが快適に暮らせるまちづくりを推進してまいります。
(2)移住定住の促進
将来にわたって活力ある町を次世代へと引き継いでいくため、移住定住の促進を図ります。昨年整備が完了した「移住体験住宅」の運用も開始され、建設が完了した、離島留学学生寮も本年から運用が始まります。地域の魅力を磨き、子育て世代をはじめ、幅広い世代の方々に「この町で暮らしたい・住み続けたい」と思っていただける町へと進化させるため、大島町で実施している空き家の利活用における新事業の構築、町営住宅の要件緩和など、多様なライフスタイルに応じた受け皿の整備を進めます。
(3)住民参加と共創のまちづくり
行政だけではなく、住民・地域・企業などが一体となって町を創る「共創の仕組み」を強化し、住民の皆さま一人ひとりが“主役”となれるよう、世代を超えた交流の機会をさらに充実させます。
社会情勢が目まぐるしく変化する中、私たち地域が持つ“つながり”と“創意”が今後の大きな支えとなります。町民の皆さま、地域の関係各位とともに顔を合わせ、手を取り合いながら「共に支えあい」「共に創り出す」町を一歩ずつ前へと進めてまいりましょう。これからもこの大島町が、お住いの皆さまにとっても訪れていただいた方にとっても「愛される島」であるよう、まちづくりを進めてまいりますので、皆さまのお力添えをよろしくお願いいたします。
終わりに、新しい年が活力あふれ、皆さまにとって希望に満ちた幸多い年でありますよう祈念しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
