くらし 命とくらしを守る、災害に強い横浜へ~横浜消防×ドラマ119 エマージェンシーコール(1)

横浜市消防局を舞台にしたドラマ『119 エマージェンシーコール』。人命救助の最前線に立つ人々の活躍をリアルに描きながら、緊迫した場面だけでなく、人と人とのつながりや、命に向き合う思いが描かれています。
今回、スペシャルドラマの放映を機に、出演者の清野菜名さんと佐藤浩市さんのお二人と横浜市長が対談。市民の安心・安全を守る横浜市の取組について語り合いました。

■現場に息づく使命感
山中市長(以下〔山〕)本日はお忙しい中、ありがとうございます。
お二人は、ドラマの中で横浜市消防局の指令管制員を演じられています。ドラマの撮影前には、本市消防司令センターを実際にご覧になったとのことですが、職員の活動を間近で見て、どのような印象を持たれましたか。

清野さん(以下〔清〕)皆さんのお話を伺い、まず感じたのは、いきいきした姿と強い使命感でした。24時間体制という厳しい環境で、体力も精神力も求められますが、信念を持って業務に向き合っている姿が本当に頼もしかったです。ユニフォームを着させていただいた時、服に込められた責任感と誇りが伝わってきました。

佐藤さん(以下〔佐〕)救急活動や消火活動の仕事は、普段は意識されにくいのかもしれませんが、安心や安全を支えるプロフェッショナルとして、本当に欠かせない存在だと改めて感じました。
〔山〕一人でも多くの命を救うために懸命に動く―まさに横浜を支える“最後の砦”だと思います。

■横浜の救急を支える、119と#7119
〔佐〕今回のドラマ制作にあたり、横浜市消防局に全面的に協力していただきました。職員の皆さんの仕事や、直面している現状を、ドラマを通して少しでも多くの方に届けられたら、と思いながら撮影に臨んでいます。

〔山〕横浜市では年間約25万件の救急出動があります。2024年は25.6万件と過去最多で、市民15人に1人が利用した計算になります。(本紙3面参照)
高齢化や単身世帯の増加により救急需要は年々増えていますが、その一方で、軽症状の方の搬送が全体の約半数を占めています。
重い症状の方のもとに確実に救急車が行けるよう、市では情報提供や相談体制の充実を進めており、市民の皆さまにとっても、救急車の適切な利用について知っていただく一助となれば幸いです。

〔清〕昨年の連続ドラマを見た視聴者の方から、「実際に119番通報をすることがあったが、ドラマのおかげで、イメージがしやすくなり、落ち着いて伝えられた」という声をいただきました。
このお話を聞いて、ドラマが誰かの役に立てることの尊さを改めて感じました。

〔山〕落ち着いて通報できることは、大切な命を守る力になります。胸の痛みや呼吸の苦しさ、意識がもうろうとするなど、緊急の症状があるときは、ためらわずに“119”で救急車をお呼びください。
一方、「救急車を呼ぶべきか迷う」という場合には、“#7119”(シャープナナイチイチキュウ)にご連絡ください。24時間365日いつでも、状況に応じたアドバイスや、受診先のご案内をしています。横浜市は、県内で初めて導入し、現在は全国へと広がっています。

■人と技術で命を守る
〔清〕市民の命を守るという大きな責任を担いながら、日々、前向きに現場に立たれている皆さんの姿がとても印象的でした。その一つひとつの積み重ねが、たくさんの命を支えているのだと感じました。

〔山〕救急需要が高まる中、一刻を争う場面も増えています。横浜市では、デジタルを活用した救命体制の強化に取り組んでいます。たとえば、現場の映像をリアルタイムで共有できるシステムを導入し、傷病者の状態を映像で確認しながら、より的確な指示が可能になりました。連続ドラマの中でも、このシステムを使っていただいていましたね。今後はドローンやAIの活用も進めながら、「救える命を守る力」を高めていきます。

〔佐〕人の力と技術の力、両方が合わさることで、安心を支える仕組みは、より強くなるのだと感じます。安心や安全を支える仕事は、社会の土台となる、本当に大切な仕事だと思います。だからこそ、こうした取組が、多くの方に自然な形で伝わることが大事だと感じています。