- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県横浜市
- 広報紙名 : 広報よこはま 令和7年11月号
海、港、緑、歴史、地域、人々、さまざまな魅力を持つ都市横浜。この街の彩りを「よこはま彩発見」としてお届けします。
今回は、西区にある日本丸メモリアルパーク(帆船日本丸・横浜みなと博物館)からです。
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■船齢95歳の帆船日本丸
公益財団法人帆船日本丸記念財団 学芸課長補佐 島宗美知子
帆船日本丸は1930(昭和5)年に建造された練習帆船で、2025(令和7)年1月27日で船齢95歳となりました。かつては、船員を目指す多くの若者が乗船し、主に太平洋で航海訓練を行い、約11,500名もの船舶職員を育てました。
建造から40年を過ぎたころから日本丸の引退がささやかれ、保存場所をめぐって全国10都市が名乗りを上げる中、市民等による積極的な誘致活動が実り、横浜に保存地が決まりました。1985(昭和60)年から、みなとみらい21地区にある旧横浜船渠(せんきょ)株式会社第一号船渠(ドック)に係留保存され、今年で公開40周年を迎えます。
現在も、船内を公開したり、帆船の訓練や生活を体験する海洋教室などを実施して、海や船の魅力を伝えています。なかでも、全ての帆を広げる総帆展帆(そうはんてんぱん)は、その優雅な姿から“太平洋の白鳥”と称されたかつての姿を再現し、多くの人々に親しまれています。
今年は、戦後80年の節目の年です。日本丸の向かいにある横浜みなと博物館では、戦時中の活動を記録した航海日誌のデータ等※を公開しています。通常は英文筆記体で書かれる航海日誌ですが、太平洋戦争中のものは日本語で記されており、貴重な資料を閲覧できます。
ぜひ、横浜のシンボル、日本丸のあゆみをのぞいてみませんか。
※航海日誌データ等の閲覧は、入館料またはライブラリー入室料に加えて利用料金がかかります。詳しくはウェブページを確認してください。
■日本丸メモリアルパーク
(帆船日本丸・横浜みなと博物館)(有料)
交通:「桜木町」駅・「みなとみらい」駅・「馬車道」駅下車、徒歩5分。
休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始、臨時休館日あり
問合せ:日本丸メモリアルパーク(帆船日本丸・横浜みなと博物館)
【電話】045-221-0280【FAX】045-221-0277
