くらし [特集]知っておきたい身近な支援 子育ての味方(3)

◆より多くの人に必要な支援を届けるために
今号で紹介した各支援では、抱えた課題を解消するための取り組みが進んでいます。「支援を必要としている方に、安心して利用してもらえるように各支援内容を拡充しています」と高瀬さんは説明します。

◇ICT化で利用性をアップ
まずは病児・病後児保育事業。平成25年度に病後児保育室「なでしこ」ができ、支援がスタートしました。令和3年度には麦・もんもん病児保育室が開所。各保育室の協力を得て支援を進める中で、出てきた課題は予約の取りにくさでした。
そこで令和4年2月に導入したのがネット予約サービスです。「電話がメインだった予約方法をICT(情報通信技術)化したことで、24時間予約でき、予約状況なども簡単に確認できるようになりました」と高瀬さん。「昨年11月に新たに病児保育室ができ、定員がいっぱいで予約できない状況も解消されつつあります」と続けます。

◇支援会員になりたい方を後押し
ファミリー・サポート・センターでは、増える依頼会員数や多様化する依頼内容に対応していくために、支援会員の拡充に力を入れています。高瀬さんは、「昨年度から支援会員になりたい方に向けた講習会を年2回から3回に増やしました。また講習会の内容も見直し、かかる時間や日数を縮小しています」と改善点を話します。本年度は6月に1回目の講習会を予定しています。

◇イメージよりハードルは高くない
病児・病後児保育もファミリー・サポート・センターの支援も、事前に利用方法を確認して必要な登録をしておけば、もしもの時に子育ての助けになってくれます。高瀬さんは「利用の登録も、支援の依頼も難しいものではありません。もし利用に不安があれば、保育課や各施設へ、気軽に相談してください」と呼び掛けます。

問い合わせ:保育課
【電話】21-9842