くらし 進メ、鎌倉ペンギン

「Society5.0」の時代をしなやかに泳ぐ子どもたちを育む

鎌倉市教育委員会

■第22回「鎌倉スクールコラボファンド」でワクワクする探究的な学びを!
文・高橋洋平[教育長]

今年も、ふるさと納税の仕組みを活用したクラウドファンディング「鎌倉スクールコラボファンド(SCF)」の受け付けが始まりました。
これまでも、皆さんの寄附によって、学校だけでは実施が難しい教育プログラムを実現してきました。企業や外部団体と連携した、ワクワクするような「探究的な学び」が市内小・中学校で多く生まれています。
例えば、今泉小では6年生たちが授業で自分の興味関心のある仕事について調べる中で、ネットの情報が実際とは異なることに気付きました。そこで鎌倉SCFを活用して、さまざまな職業の人にインタビューを行うことに。このインタビューを通して、子どもたちからは「仕事は単にお金を稼ぐことだけじゃないと気付いた」「やりたい仕事があって自分にできるか不安だったけど、少し自信を持つことができた」「他者の幸せを考えながらも、自分を大切にしたいと思った」といった声が聞かれました。子どもたちは仕事というテーマを超え、働くことの意義や生き方にまで学びを深めていったのです。
このように、自分たちの興味や好きなことをきっかけに学びが広がり、深まっていくこともあれば、まちや社会の課題が「自分ごと」になっていくこともあります。鎌倉の子どもたちは、海洋プラスチックやごみなどの環境問題、オーバーツーリズム、津波防災など、市議会でも議論される「大人でも解決が難しい問題」にも関心を寄せています。
鎌倉SCFを活用した探究的な学びでは、そのような課題を子どもたちが自ら設定します。これには「唯一の正解」があるとは限りません。さまざまな大人や専門家と対話をし、情報を収集・分析しながら、自分の考えをまとめ、表現していきます。すると、そこからまた新たな問いが生まれてきます。つまり、子どもたちは「唯一の正解がない問いと向き合うこと」を学んでいるのです。
生成AIでもっともらしい答えが簡単に得られる時代に、粘り強く探究し、学びを生み出す仕掛けこそが鎌倉SCFです。ぜひ、ご支援をお願いします。

■市内の方もぜひ!ふるさと納税は鎌倉SCFへ
1月27日まで
申し込みはインターネットが便利です

問い合わせ:財政課ふるさと寄附金担当
【電話】61-3845

鎌倉SCFを活用した「探究的な学び」をはじめ、教育委員会の取り組みを「進メ、鎌倉ペンギン」note版(外部サイトへリンク)で発信中。鎌倉市教育委員会noteで検索を!