くらし 〈連載〉アーバンデザインで読み解く小田原

魅力がいっぱいのまち、小田原。UDCOD(アーバンデザインセンター小田原)に所属する都市空間デザインの専門家が見る、小田原の特徴を教えてもらいます。

今回お話を聞いたのは…
東海大学建築都市学部 准教授 稲益祐太さん

◆Vol.4小田原という「群島」
《誰もが都市の形成を担っている》
私が専門とする都市史は、都市の形成過程を解明する研究です。都市は、著名な建築家や偉人だけではなく、各時代の人々が懸命に生き、多くの人の手でつくり上げてきたものです。この積み重ねこそが都市の個性や魅力となります。つまり、誰もが魅力的な都市形成の一端を担っているのです。
小田原での研究が、市民の皆さんにとって地域をより深く理解する機会となるように、記憶に新しく現在のまちの中に痕跡が多く残る、昭和の歴史を中心に調査をしています。
◎国府津では、まちなみの調査を実施

《島ごとの特徴から小田原を解き明かす》
小田原には、閑静な住宅街や港町、農村など、異なる個性を持つエリアがあります。私には、それらの各エリアが一つ一つの島のように見えます。そして、それらの島々が関係し合うことで小田原という群島を形成しています。小田原の特徴は、この多様さにあるのではないでしょうか。
一方で、多様なために全体を捉えにくいという側面もあります。小さな島ごとに特徴を見ていくことによって、小田原全体の姿を解き明かすことにつながると考えています。

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