- 発行日 :
- 自治体名 : 神奈川県厚木市
- 広報紙名 : 広報あつぎ 第1460号(2025年12月1日発行)
地域住民の悩みに耳を傾け、必要な支援や福祉サービスを受けられるよう関係機関へつなぐ民生委員・児童委員。265人が新たに委嘱され、12月1日から地域の安心を支えるために活動を開始します。
厚生労働大臣から委嘱される民生委員・児童委員の任期は3年。12月1日付で一斉改選され、担当地区を持つ民生委員・児童委員238人、児童福祉を専門に担当する主任児童委員27人が活動を始めます。自治会長が推薦する地域の実情を良く知り、地域活動に意欲を持っている方々です。
◆地域の身近な相談相手
民生委員・児童委員は、一人暮らしの高齢者や障がい者、子育て世帯などから生活に関する不安や困り事を聞き、適切な支援や福祉サービスを紹介します。高齢者の孤立化や核家族化が進み、地域社会のつながりが薄れがちになる中、地域と行政、関係機関をつなぐパイプ役として重要な役割を担っています。
地域のネットワークづくりにも貢献しています。地域の民生委員・児童委員が運営に携わっている睦合北地区の高齢者向けサロン「火曜会」に参加する宗形節子さん(76・三田)は「家に一人でいることが増えた頃から毎月参加している。普段は関わらない近所の人たちとつながれるのがうれしい。交流が増え、外出したり他の交流会にも参加したりするきっかけになった」と話します。
◆子育ての相談も
民生委員・児童委員は、主任児童委員と連携しながら子育て世帯へのサポートにも力を注いでいます。小・中学生の登下校の見守りや子育てサロンへの参加、妊産婦への子育て相談などを通じて、地域の子どもたちの健やかな成長を支えています。
誰もが安心して暮らせる地域をつくるために欠かせない民生委員・児童委員。「少し話を聞いてほしい」「どこに相談したらいいか分からない」などの不安や悩みを抱えた時に、身近な相談役として寄り添ってくれる心強い存在です。
民生委員・児童委員には守秘義務があり、相談内容の秘密は守られます。住んでいる地区の委員は地域包括ケア推進課で確認できるので、気軽にお問い合わせください。
■地域をつなぐ
睦合北地区民生委員・児童委員
井上英男さん(79・三田)
仕事が落ち着いたのをきっかけに、12年前から活動しています。
高齢者向けサロンのほかに、小学生と高齢者の交流の場をつくったり、毎月一人暮らしの高齢の方の家に訪問して悩み事を聴いたりしています。最初は警戒していた人が次第に受け入れてくれ、楽しく会話できるようになるのがうれしくてやりがいを感じています。
少しでも地域の力になればと思って活動しています。ささいな事でもいいので、困り事や悩み事があれば気軽に相談してください。
問合せ:地域包括ケア推進課
【電話】225-2200
