文化 自然歳時記

■キセキレイ(セキレイ科)
体長20センチほど。上流の川縁で見られ、空中でユスリカやカゲロウなどの昆虫を食べる。胸と腹の黄色が目立ち、「チチチ」と鳴く声が美しい/中津川、才戸橋付近で見つけた。

川縁を歩いていると、「チチチ、チチチ」と鳴きながら石から石へ飛び移って昆虫を探すキセキレイがいた。川の水は澄み切って美しく、川底にある石もくっきりと見える。
腰を下ろし辺りをゆっくり見ると、カワセミやカワガラスも軽快に飛んでいった。こんな場所で生活するキセキレイは幸せだろうと感じた。
ふと気が付くと、川のほとりに捨てられているごみ袋をキセキレイが横目で見ていた。冷たい水の中、ごみ袋を拾って持ち帰った。12月は大掃除の時期。みんなで小さな活動を続ければ、きっと地球の環境は守れると信じている。

写真・文:吉田文雄

※写真は本紙をご覧ください。