くらし 熱気人(あつぎびと)

■木のおもちゃで子どもたちに笑顔を

おもちゃ専門店
山本 昌子さん(78・田村町)

ドイツやスイス、デンマークなどで作られた乳幼児向けの木のおもちゃを13年前から販売しています。気に入った品物を見つけてもらえるよう、店内には車や動物などの形をした約60種類をそろえています。
木製おもちゃに出合ったのは、子どもが生まれた時です。友人からのプレゼントやお店で見つけた木のブレスレットの触り心地や温もりに心ひかれ、子どもたちにも木に触れる楽しさを感じてほしいと思いました。子育てなどが一段落して木のおもちゃに出合える場所をつくりたいと改めて考え、65歳で店を開きました。
生きていた木から作られるおもちゃはプラスチック製にはない心地良さがあります。丈夫で長持ちするため、子どもから孫の代まで長く使えるのも魅力です。海外の物は、カラフルな色使いの物が多く、遊び心のあるデザインも気に入っています。店では木の良さを感じてもらえるよう、箱から出して商品に触れられる工夫をしています。子どもたちが目をキラキラさせながら夢中で遊ぶ姿を見るのが、うれしい瞬間です。
子どもの頃に、好きな物で思い切り遊んだ記憶は一生の思い出になります。子どもたちの笑顔を増やせるおもちゃをこれからも届けたいです。