くらし 【Zoom Up】負担軽減で活動しやすく 自治会の回覧板を電子化

自治会の負担軽減などに向け、スマートフォンのアプリで回覧物の内容を確認できる電子回覧板を導入しました。6月から、希望する15自治会で運用を開始。高齢者や共働き世帯などが増加する中、会員の作業の効率化などを図り、活発な自治会活動を後押しします。

市内には213の自治会があり、祭りなどイベントの企画・運営、防災・防犯、美化清掃など幅広い活動を展開しています。しかし、高齢者や共働き世帯などが増える中で加入率は年々減少(下記参照)。活動における負担の増大や関心の低下などが課題になっています。自治会の負担を軽減する取り組みの一つとして、アプリを活用した電子回覧板の運用を始めました。

◆デジタル化で効率的に
取り入れたのは、自治会向けのアプリ「いちのいち」です。紙の回覧板をデジタル化し、回覧情報に加えて市からのお知らせの一斉配信にも対応。会員はいつでもどこでも情報が受け取れます(下記参照)。電子化により、役員の仕分け作業や回覧板を回す手間がなくなり、負担の軽減や回覧が滞るなどのトラブルの解消が図られます。災害時に緊急の連絡や避難指示などの防災情報もすぐに共有できるので、皆さんの安心・安全にも役立ちます。電子版への切り替えに心配がある自治会は、紙媒体と併用した利用も可能です。
電子回覧板を活用する古松台自治会の蒲谷正文さん(75)は「回覧を待たずにどこにいても情報を確認できるので便利。回覧が滞らないため、会員からの不満の声も少なくなった。今後、さらに機能が増え、より実用的になればうれしい」と話します。

◆地域住民をつなぐ
自治会は、活動を通して住民同士のつながりを深め、住みよい地域づくりを支えています。市では、自治会の必要性や役割を伝えるパンフレットを新たに作成。来年3月に全戸配布し、自治会への参加意欲や地域への関心を高め、加入の促進につなげていきます。
今後も、市民の皆さんや地域に寄り添い、自治会活動の後押しと、参加しやすい環境づくりを進めていきます。

■自治会加入率(基準日5月1日)

■電子回覧板の概要
▽仕組み
◎発信者(自治会・厚木市)
自治会や市が回覧やお知らせをアプリで配信

◎自治会加入者
スマートフォンなどに情報が届く

▽導入の効果
・自治会や市からの回覧情報などが、いつでも取得できる
・紙回覧が滞るなどのトラブルが解消する
・過去の回覧を閲覧できる
・紙の使用量や印刷コストの削減につながる

◇利用自治会を募集
費用:無料
申込み:市HPにある申込書をEメールで市民協働推進課【メール】[email protected]へ。

問合せ:市民協働推進課
【電話】225-2101