くらし 特集 障がい福祉の仕事 障がい者の暮らしを支える(1)

12月3日~9日の障害者週間にちなみ、福祉の現場で働く人やサービスを利用する人に着目しました。障がい福祉の主な仕事を併せて紹介します。

■障がい福祉の仕事Q and A
「ホームヘルパー」「通所」「共同生活」の仕事に関するよくある質問に市職員が答えました。

Q.「福祉の仕事は大変」というイメージを持つ人もいます。実際にはどんな声を聞きますか?
A.利用者の特性に合わせた支援を行うため、うまくいかないこともありますし、大変と言う人もいます。ですが、できなかったことができるようになったなど、利用者の変化を一緒に体験できることが多く、大変さと同じくらいのうれしさややりがいを感じている人も多い印象です。

Q.未経験でも働けますか?
A.働けます。他業種から転職した人もいます。実務や研修などによって知識やスキルを身に付けることができます。

Q.力仕事はありますか?
A.提供する支援サービスにより異なります。障がい福祉の仕事は自立を支援することがメインなので、力仕事はそれほど多くはありません。力がなくてもできる業務もあるので、自身の体力に合わせた業務選択をおすすめします。市内の事業所については障がい福祉課へ問い合わせ、または各事業所のホームページをご覧ください。

Q.ライフスタイルに合わせて働くことはできますか?
A.子育てをしながらなど、ライフスタイルに合わせた時間帯で働くことができます。

■パネル展
市内の障がい者団体の活動紹介や、県立えびな支援学校の生徒の作品を展示します。
期間:12月5日(金)まで(最終日は12時まで)
場所:市役所エントランスホール

■ホームヘルパー/自宅に訪問して支援
利用者宅を訪問し、日常生活を送るためのサポートをします。特定の研修を修了した後に始められるため、比較的働きやすい仕事です。

▽主な支援内容
・食事・トイレ・入浴などの身体的支援
・洗濯・掃除・買い物などの家事支援
・会話を通じた精神的なサポート

▽モデルケース
9:00 1軒目の利用者宅に到着
9:10 入浴介助
10:30 1軒目終了
11:00 2軒目の利用者宅に到着、昼食調理のため利用者と買い物
11:30 昼食準備
12:00 利用者の昼食介助
13:00 2軒目終了

■通所/障がい者が通う施設で支援
在宅で暮らす障がい者が通う施設で個々のニーズに合わせたサポートをします。地域で自立した生活ができることを目指します。

▽主な支援内容
・食事・入浴・トイレなどの日常的なサポート
・就労を目指す人に職場で必要なスキルやコミュニケーション能力を向上させるためのサポート
・療育施設で障がい児の生活や学習のサポート
・子どもたちの成長や状況を保護者などに報告し、関わり方の相談などに対応

▽モデルケース
8:30 出勤
10:00 事業所に利用者が到着
10:10 健康チェック、入浴介助など
12:00 利用者の昼食介助
13:00 昼休憩
14:00 おやつ、レクリエーションなど
16:00 利用者帰宅
17:30 退勤

■福祉の仕事働く人のある1日
障がいのある方の暮らしは個人によってさまざまです。障がい児・者を支える仕事の内容とモデルケースを紹介します。

▼共同生活/グループホームで支援
安心した生活を提供し、必要なサポートを受けながら共同生活を送れる施設です。入居者には1人暮らしを目指す人や一般企業で働く人もいます。

▽主な支援内容
・食事・入浴のサポート
・利用者の生活や悩みに対してアドバイス
・趣味やレクリエーションを一緒に楽しむ、外出の手伝い

▽モデルケース(日勤)
8:00 出勤
8:30 朝食介助、服薬などのチェック
9:00 夜勤担当者との打ち合わせ
9:30 家事の手伝い(見守りやサポート)
11:00 昼休憩
12:00 昼食介助
13:00 健康チェック、入浴補助
15:00 おやつ、レクリエーション(機能訓練や娯楽)
16:00 夜勤担当者と打ち合わせ
17:00 退勤

市内の障がい福祉サービスを行う事業所で働く長田さんと、サービスを利用する前田さん親子にインタビューしました。